アンダーカバーコップス(1992年 / アイレム)

タイトル アンダーカバーコップス
開発会社 アイレム
販売会社 アイレム
初出 アーケード、1992年
システム / (2ボタン)
キャラクター 3キャラクター▸2人
ステージ数 5ステージ
戦う動機 雇われた
ページを分割しています。

概要

「アンダーカバーコップス」は、1992年にアイレムからアーケード向けにリリースされた、ベルトスクロールアクションゲームです。濃いキャラクター達といち早く導入された超必殺技の存在により、現在でも知名度が高く、また多くのファンに愛され続けている一作です。

見どころ

  • ド派手な超必殺技
  • 魅力的なキャラクター達
  • ストーリー / キャラクター

    ストーリー

    西暦2043年。 薄暗くタバコの煙が漂う、ある一室で行われる市議会で、市長が、街の治安悪化を叫び、「シティースイーパー」を招き入れることを提案する。
    議員たちがどよめく中、候補としてスクリーンに映し出されたのは、「ザン・高原」「マット・ゲーブルズ」「ローザ・フェルモンド」の3人。
    「いいだろう市長ッ!彼らに我が街の未来を託してみようッ!」

    キャラクター

    ザン・高原
    2011年日本生まれの32歳。元全米カラテチャンプになったこともある、カラテマスター。超必殺技は、空中で両掌から無数の気弾を撃ち出し爆発させる「斬気弾」。
    ▸コマンド技表
    マット・ゲーブルズ
    2018年アメリカ合衆国生まれの25歳。もとプロフットボール選手。 超必殺技は、両腕でバーニアを吹かし空中・地中を往復する「マットボンバー」。
    ▸コマンド技表
    ローザ・フェルモンド
    2021年イギリス生まれの22歳。もと、ただ一人の女ビジランテ。超必殺技は、いくつもの巨大な青い刃を放つ「アークセイバー」。
    ▸コマンド技表

    ステージ

    スーパーファミコン版

    タイトル アンダーカバーコップス
    開発会社 アイレム
    販売会社 バリエ
    リリース スーパーファミコン、1995年
    システム / (2ボタン)
    キャラクター 3キャラクター▸1人
    ステージ数 5ステージ
    1995年にリリースされた作品で、販売はバリエが担当しています。1人しかプレイできないという点を除いて、移植度は非常に高く、良い出来に仕上がっています。

    システム

    名称 コマンド 備考
    移動 / 攻撃 / ジャンプ / /
    ダッシュ or オプション画面でに設定可
    必殺技 + or 体力を消費
    超必殺技 空中でコマンド入力 体力を大幅に消費

    TIPS

    隠し要素

  • グッドエンディング/ バッドエンディング
    ステージ5で、爆弾を落とそうとするクレイボーン博士を攻撃するとグッドエンディング、攻撃せずに爆弾を落とされるとバッドエンディングになる
  • 1コインクリアのボーナス
    $500000×残機数のボーナスが加算される
  • ローザでクリア
    ローザを使ってクリアすると、スタッフロール時にイメージソングが流れる
  • 電柱・鉄骨について

    なぜか、電柱・鉄骨のアクションに異様なこだわりのある本作。その扱い方をちょっと見てみましょう!
    アクション コマンド
    折る
    引っこ抜く
    電柱に対して
    刺さった電柱の近くで連打
    スイング
    スイング(360°) スイング中
    投げつける +
  • 強敵「ハサミマン」は、電柱・鉄骨を持った時のジャンプ攻撃に弱い!
  • アセスメント

    各ステージ終了時に行われる、役所からのアセスメント(査定)。倒した敵の数と、使った魅せ技(ファインネス・トリック)の数で合否が決定されます。ボーダー額を上回ると、指の形をしたトロフィーをもらえます。トロフィーが2個集まると1UP!

    アセスメント基準(アーケード版)

    ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ4 ステージ5
    ボーダー 1000 2900 1700 2400 6000
    敵撃破による評価額
    (最低保障額と考えてよい)
    1060 2460 1570 1880 5420
    ボーダー超えに必要なによる額
    0でOK 440
    (×44)
    130
    (×13)
    520
    (×52)
    580
    (×58)

    作品解説

    オススメ度:
    1992年の作品です。アイレム発の全4作のベルトゲーのうち、「クロスブレイズ」に続いて2番目に作られた作品ですが、2作目とは思えないほどハイレベル。さすが職人集団と謳われたアイレムらしく、それまでのベルトゲーをしっかりと分析し、その上で新たなゲーム性の構築を試みています。

    やはり目を引くのは超必殺技の導入。本作以前にも超必殺技のような要素を取り入れた作品は複数ありましたが、どれも「アイテムを消費して、必殺技ボタンを押して発動」するタイプのものばかりでした(例えば、ゴールデンアックスやラストファイターツイン、そしてミューテイションネイションです)。ところが本作は、「体力を消費して、空中でコマンドを入力」というシステムを取り入れています。対戦格闘ブームに入りつつあり、コマンド技それ自体が歓迎されていた時期だったことに加え、まだ「超必殺技」という概念がなかったときでしたから、本作の「コマンドによる超必殺技」というシステムは、熱狂的にプレイヤーに受け入れられました。ちなみに、「超必殺技」という概念は、「龍虎の拳」(SNK、1992年)にて認知され、その後「餓狼伝説2」(SNK、1992年12月)以降に大きく広まったように思います。

    他方、フィニッシュ技を評価するアセスメントシステムは、ほぼ特定の技を使うことを強制されること、また一定ゲージに達しなければ失敗扱いされることから、少なからずストレスの溜まる設計だったように思われます。また敵が強力であったことも、初心者には敷居が高く感じられる要素でした。
    しかしこれらを差し引いても、本作には大きな魅力―3人の主人公キャラクターとストーリー性―があります。またたくさんの技が用意され、戦略的に選択して使っていくことのできる最初期の作品でもありました。現在プレイしてみても、ほとんど古さを感じさせないことでしょう。


    タイトル アンダーカバーコップス
    開発会社 アイレム
    販売会社 アイレム
    初出 アーケード、1992年
    システム / (2ボタン)
    キャラクター 3キャラクター▸2人
    ステージ数 5ステージ
    戦う動機 雇われた
    ページを分割しています。