「X-MEN」は、コナミより1992年にアーケード向けにリリースされたベルトスクロールアクションゲームです。プレイアブルキャラクターは6人と当時としては大変に多く、また筐体によっては2画面+6人同時プレイが可能という、大人数での迫力あるプレイが可能な作品でした。
▼ストーリー
▼キャラクター
▼TIPS
「ミュータント」が存在する世界。磁界を操る能力を持つミュータント・マグニートーは、ミュータントによる理想社会を実現するため、小惑星を拠点に地球を襲う。同じく人の心を読み操る能力を持つミュータント・プロフェッサーXは、マグニートーに誘拐されながらも、そのテレパス能力により「X-MEN」のメンバーにマグニートーを倒すよう指示を出す。
オススメ度:
1992年の作品で、この前後の年は、日本のビデオゲーム開発会社が競うようにマーベル作品をリリースした年でした。「
キャプテンアメリカ アンド ジ・アベンジャーズ」(1991年、データイースト)、「
スパイダーマン ザ ビデオゲーム」(1991年、セガ)に引き続き、満を持して登場したのが、本作「X-MEN」でした。本作は、1989年のアメリカ放映アニメ「Pryde of the X-MEN」(直訳:X-MENのプライド。「Pryde」は、X-MENのメンバーであるキティ・プライドを指す)をベースにしており、コスチュームもその時のものに準拠しています。
本作の魅力は何といっても「X-MENの主要キャラクターを操作できる最初期の作品」という点。グラフィックも大きく描かれ、しかもアニメのように色鮮やかなキャラクター群を動かすことができ、また「ファイナルファイト」などにはなかった派手な飛び道具や爆発エフェクトがプレイヤーを盛り上げました。「サイクロプスになってオプティックブラストを放ちたい」「ウルヴァリンになって爪を出すモーションをやりたい」といった、マーベルコミックス読者らの夢を、本作は少なからず実現したのです。
ゲーム性という点では、敵の攻撃パターンがきつく、お金に余裕があればスペシャルウェポン便りになってしまいがちというデメリットがあります。しかし、キャラクターが6人である上攻撃モーションも多数用意され、同時期のベルトゲー作品と比べると破格ともいえるサービス精神が溢れています。アメリカではトークンが本作筐体に吸い込まれるように消えていった、それくらいの盛り上がりようだった、というのもうなずけますね。