「ニンジャコンバット」は、1990年にアルファ電子からアーケード向けに開発された、ベルトスクロールアクション/シューティングゲームです。
ジョーとハヤブサが、ムサシ・カゲロウ・ゲンブを仲間に入れた際に結成した戦闘チーム。本作では、ステージ3以降に結成したという設定になっています。
ステージ1 恐怖のニンジャパーク
ニューヨーク郊外の遊園地が舞台。影一族が暴れているという情報の下に急行したジョーとハヤブサの前に、ムサシが立ち塞がる…
中ボス「ムサシ」、ボス「鉄球忍者 イタイゾー」よりもずっと強力なのが、斧を持った大柄なキャラクター「DEBARA」。接近されれば瞬く間に1機奪われる。出る場所を覚えて遠間合いから手裏剣を連打するか、あるいは忍術を使ってしまおう。
ステージ2 逆襲のくノ一軍団
ダウンタウンのリバーサイド。橋を破壊する影一族を食い止める。
ボス「鳥人くノ一 ビビリンビー」は、一定量ダメージを与えると空中から急降下してくる。ビビリンビーの影が消えたら急降下の合図、移動や特殊移動(
)で避けて反撃しよう。
ステージ3 地獄のニンジャ地下鉄
ニューヨークの地下鉄にも影一族の魔の手が伸びていた…
ボス「重機動忍者ガンデム」は、攻撃を当て続ければ顔からの火炎攻撃を封じることができる。ときおり繰り出してくる大鉄球攻撃は、画面奥手前に避ければ大丈夫!
ステージ4 潜入!ニンジャタワー
4人はニンジャコンバットを結成!敵のアジト、ニンジャタワーへと侵入する…。
網に張り付いて移動する2Dステージが登場。トラップを破壊しながら進もう。ボスのおかめ野郎(正式名称不明、ジョーらがこのように呼んでいる)は、一発攻撃ヒットさせたらすぐに画面奥か手前に逃げよう。地道な闘いが要求される。
ステージ5
ここから先のステージについては説明書に解説がなく、ご容赦を。洞窟内を進むと影一族の中堅「白雲斉」(ステージボス)が登場、影一族もいよいよ追い詰められていることが判る。
ステージ6
前ステージのボス戦背景で見えた屋敷に侵入する。ボス攻撃の白弾と赤弾のうち、赤弾はこちらの攻撃で破壊できる。軸をずらして攻撃を連打しながら待ち、白弾を受けそうになったらさらに画面奥手前に移動し、再び攻撃を連打して待とう。
ステージ7
いよいよ屋敷奥に侵入する。ボス「幻妖斎」は、攻撃される前に先制攻撃で倒してしまおう。倒すと第二段階に変身する。画面右下で幻妖斎の左手を破壊し続ければ、そこが安全地帯になることを覚えておこう。隙を見て顔に攻撃だ。
これを乗り越えると、切ない仲間との別れが待っているぞ…
オススメ度:





グラフィックや台詞の濃さで非常に知名度の高い、1990年の作品です。「
ギャングウォーズ」(1989年)のヒットを受けたアルファ電子(後にADKに名称変更)が、同作の続編として企画し、キャラクターを忍者に変更して制作されたのが本作だと言われています。主人公らが忍者として設定されたのは、海外進出を念頭に置き、海外でも知名度が高く、かつ他社の商標を侵害しないキャラクターとしては忍者が最適だろう、と考えられたからだそうです。ご存知の通り、本作の後アルファ電子のゲームにはほとんど忍者が登場しているのも、ここから来ているようですね。
本作の評価は一般的に非常に低いです。体力は4メモリしかなく、敵攻撃を受けた後に無敵時間がないので囲まれると終わる、敵に接触してもダメージを受ける、といった点がその理由です。ただし開発陣は開発段階でこのことを認識しており、海外(特にアメリカ)では1プレイ料金が25セント(日本の約1/4)、しかも勝手に2Pに入ってくるといったことを考慮して、ガシガシお金を使ってもらう仕様にしたようです。忍者というキャラクターが受けたこともあり、海外では爆発的なヒットを記録したのだとか。決して1コインクリアが全てではないのですが、できれば日本市場向けにも、少し難易度を下げるような仕様を試みてほしかったですね。
覚えゲーの要素が強く、敵配置やステージトラップを覚えればある程度先に進めるようにはなっています。システム的には、ステージ開始時にキャラクターを変更できるのが魅力的。この点が「チームで進む」ということを意識させてくれます。また、

で出る特殊移動が斬新でした。この特殊移動が無敵だったなら、「
ソニックブラストマンⅡ」の受け身のように、戦術的な要素になっていた可能性があります。非常に濃いキャラクターが魅力的な本作ですから、リメイクでシステムが一新されたら面白い作品になるかもしれませんね。