バッキーオヘア（1992年 / コナミ）

「バッキーオヘア」は、コナミより1992年にアーケード向けにリリースされた、ベルトスクロールシューティングゲームです。

BUCKY O'HARE DVD vol.1

BUCKY O'HARE ラリー・ハマ氏*1原案、マイケル・ゴールデン氏*2作画によるコミック。1984年～1985年にコンティニュイティー・コミックス*3から出版された。1991年には「バッキー・オヘアとトードウォーズ」*4の名でテレビアニメ化された。本項で紹介する、ベルトスクロールアクションゲームも、このテレビアニメ化の流れを受けて製作されたものと思われる。 *1 Larry Hama *2 Michael Golden *3 Continuity Comics *4 Bucky O'Hare and the Toad Wars

近接攻撃（接近して）
パンチをする（ジェニーはチョップ）。ショットよりも攻撃力が高い。ただ、バッキーのみ、他の３キャラクターに比べて攻撃力が低い。本作では、敵に接触するとダメージを受けるので、無理に使う必要はない

ウェポン（＋）
各キャラクター固有の特殊攻撃が出る。
・バッキー　エネルギーボム。投げる
・ブリンキー　爆風。頭上の砲塔から出す
・ダック　エネルギーサークル。水平にらせん状に放射する
・ジェニー　エネルギーブーメラン。ホーミング攻撃を出す

人工知能「コンプレックス」に率いられたトード帝国は、星々を侵略して「緑の源」を一滴残らず抽出し、自らの母星である「トード・スター」のエネルギー源としていた。このままではアニバースが完全支配され、壊滅状態に陥ってしまう。そこで、バッキーオヘア達は、宇宙に平和を取り戻すため、「ライチャス・インディグネーション」号から出撃する。

バッキー・オヘア　BUCKY O'HARE
主人公。緑のウサギ。「S.P.A.C.E.」と名付けられた宇宙船の船長。頭の回転が速いと同時に、複数の武器を使いこなせる。
なお「ヘア」（HARE）は、「野ウサギ」という意味。”BUCKY O'HARE”で、”バッキー・ザ・ラビット”みたいな感じかな…？
ウェポン
エネルギーボムを投げる。ある程度進むか敵に当たると爆風を発生する。

ブリンキー　Blinky
モノアイ（単眼）のアンドロイド。問題となる状況を認識したときは、"Calamity and woe!"（災難です！みたいな感じ）と発言する。
ウェポン
頭上の砲塔から、約４秒間、火炎放射を出し続ける。射程距離が短いがダメージが高く、また敵に当たっても、4秒経過するまでは火炎放射は消えない。

デッドアイ・ダック　Deadeye Duck
カノプシス３からやってきた、４本の腕を持つアヒル。「デッドアイ」の名のごとく、片目（左目）を失っており、アイパッチを着けている。４丁拳銃を扱うガンナー。また、南部訛りの英語を話すのが特徴。
ウェポン
エネルギーサークルを発生させる。サークルは、ダックを中心にして、水平らせん状に回転しながら外に向かって飛んでいく。１画面に２発まで発生させることができる。

ジェニー　Jenny
アルデバラン星から来た女性の猫。一等航海士であり、またパイロットでもある。実はアルデバラン星の首相の姉（妹？）である。
ウェポン
エネルギーブーメランを発生させる。画面に敵がいればホーミングして飛んでいき、いなければ自分を取り囲むように待機する。２発まで発生させることができる。自分の真正面に敵がいなくても攻撃できるのが強み。ダメージも比較的高い。

STAGE1 PLANET WARREN
STAGE2 PLANET PUNK TOAD BORG
STAGE3 CLIMATE CONVERTER
STAGE4 ASTEROIDBELT
STAGE5 PLANET RAT
STAGE6 MOTHER SHIP
STAGE7 TOAD STAR
STAGE8 PLANET LIFE FORCE

パワーアップアイテム
銃の形をした「POW」というアイテムです。取得すると、プレイヤーの銃の連射速度を上げます（１画面内に発射する弾の数が増えます）。攻撃力は上がりません。２段階までパワーアップします。

４キャラクターの違い
ウェポンが異なるのが、一番の違いです。武器の攻撃力は、ほとんど変わりません。意外なことに、歩くスピードも、４キャラクター同じです。

オススメ度：
コナミが1992年にリリースした作品です。本作のリリース時期の頃に、コナミは「X-MEN」（1992年）や「アステリクス」（1992年）をリリースしており、これらは、アメコミさながらの色彩豊かなグラフィックや、派手なグラフィックエフェクトを備えていました。本作でも、そのエッセンスが十分に詰め込まれています。
難易度は低めで、本作のルールを理解すれば容易に進めるでしょう。各キャラクターのサブウェポンも、射程距離とダメージとのバランスがうまく図られています。非常に手堅く作られている一作です。