X-MEN(1992年 / コナミ)

概要

「X-MEN」は、コナミより1992年にアーケード向けにリリースされたベルトスクロールアクションゲームです。プレイアブルキャラクターは6人と当時としては大変に多く、また筐体によっては2画面+6人同時プレイが可能という、大人数での迫力あるプレイが可能な作品でした。

操作方法

名称 コマンド 備考
移動
攻撃
ジャンプ
スペシャルウェポン パワーボール又は体力を消費


ストーリー

「ミュータント」が存在する世界。磁界を操る能力を持つミュータント・マグニートーは、ミュータントによる理想社会を実現するため、小惑星を拠点に地球を襲う。同じく人の心を読み操る能力を持つミュータント・プロフェッサーXは、マグニートーに誘拐されながらも、そのテレパス能力により「X-MEN」のメンバーにマグニートーを倒すよう指示を出す。

プロフェッサーX

本名チャールズ・エグゼビア。地球最強のテレパスで、人の心を読む、記憶を操作する、その人を操るといった能力を持つ。ミュータントと人間の共存を願い、ミュータントがその能力を平和のために生かせるための学園「恵まれし子らの学園」を設立、その生徒を「X-MEN」として、能力の正しいあり方を説いた。
マーブルコミックスではX-MEN第1話(1963年)から登場。若い頃の戦いにより脊髄を損傷し、それ以降は車椅子での生活をしている。高い人格を持ち、人望も厚い。

マグニートー

本名エリック・レーンシャー。幼少時にホロコーストを生き延びたユダヤ人で、その時のあるトラウマが彼の荒んだ人格を形成している。磁界を操る能力を持ち、金属を浮かせたり、血中の鉄分に作用させることで自らや他の人間を操ることができる。かつてはプロフェッサーXと親友だったが、ミュータントと人間との関係のあり方について考え方が異なるため、プロフェッサーXと袂を分かつことに。
マーブルコミックスではX-MEN第1話(1963年)から登場。マグニートーの被るマスクはプロフェッサーXのテレパスを防ぐ性能を持っており、そのためプロフェッサーXからのマインドリーディングや心理操作から逃れることができる。「X-MEN」シリーズの中でも最大級の悪役だが、「悪者」というよりは「アンチヒーロー」的な描写がなされ、ファンから愛されている。
本作の最終ボス。


キャラクター

サイクロプス

本名スコット・サマーズ。マーベルコミックスでは「X-MEN」第1話(1963年)から登場。目から破壊光線「オプティックブラスト」を射出する能力を持つ。幼少時の飛行機事故時の脳損傷により、後に発現するオプティックブラストが目を開くだけで射出される体になってしまう(ちなみに、この時両親を失っている)。オプティックブラストを制御するため、16歳の時にプロフェッサーXに引き取られ、特製のバイザーを掛けるようになる。最初期のX-MENの登場キャラクターで、責任感の強いキャラクターとして描かれる。
本作での必殺技「レーザービーム」は、目からオプティックブラストを放つ飛び道具。しかし攻撃範囲が狭く、敵の飛び道具と相殺してしまうため、使い勝手は悪い。
名称 コマンド 備考
移動
攻撃 / ジャンプ /
レーザービーム パワーボール又は体力を消費
フック~連続技 距離によってグラフィック変化
ハイキック~連続技
ローキック~連続技
ローリングキック 敵が背面にいる時に 前後に判定あり。優秀
抱え込み投げ 敵と密着して
追い打ち蹴り 倒れた敵の上で
ジャンプキック ジャンプ中
急降下キック ジャンプ頂点で
  • スペシャルウェポン以外の技名は、便宜上つけたものです。


  • コロッサス

    マーヴルコミックスでは1975年に登場。本名ピョートル・ニコライビッチ・ラスプーチン、ロシア人。妹が暴走したトラクターに轢かれそうになった際、体を金属化させる能力を発現して妹を守り、その直後にチャールズ・エグゼビアと出会う。エグゼビアのスカウトを受けて、生きている島「クラコア」との戦いに身を投じ、その後もアメリカに留まる決意をする。心優しい平和主義者だったが、ミュータントに優先的に感染する「レガシーウイルス」により妹を失い、これをきっかけに一時X-MENを離脱している。
    必殺技「エナジースパーク」は周辺の敵をまとめて攻撃でき、しかも無敵になるタイプで、それゆえ必殺技の性能はピカイチ。ダメージも少しだけ高い。ジャンプ中に必殺技を発動すれば、「移動しながら必殺技を出す」という事も可能。
    名称 コマンド 備考
    移動
    攻撃 / ジャンプ /
    エナジースパーク パワーボール又は体力を消費
    ジャブ~連続技 距離によってグラフィック変化
    ストレート~連続技 リーチ長い
    ボディブロー~連続技
    チョッピングパーム 敵が背面にいる時に
    ワンハンドスロー
    ココナッツクラッシュ
    フェイスロックパンチ
    敵と密着して 投げを3つ持つ。ランダム
    追い打ちパンチ 倒れた敵の上で
    ジャンプキック ジャンプ中
    ダブルアームナックル ジャンプ頂点で
  • スペシャルウェポン以外の技名は、便宜上つけたものです。


  • ウルヴァリン

    みんな大好きウルヴァリン!マーヴルコミックスでは1974年に登場。本名はジェームズ・ハウレットだが、自身が記憶喪失の間に呼ばれていた「ローガン」という名前の方が有名。その能力は超人的な回復力と拳から出るアダマンチウムの爪。映画「X-MEN」シリーズにてヒュー・ジャックマンが主人公として演じたことから、X-MENの中で最も愛されるキャラクターの一人であり、また日本での知名度も著しく高い。
    本作での必殺技は、前方に向かってリーチの長いスラッシュ攻撃を数発繰り出す「アダマンチウム・レーザー・ブレード」。軸がずれると当たりにくいが、発動時間が長いのがメリット。また、一定時間何もしないでいると、爪を収納→爪を出すポーズをする。これはウルヴァリンのみが持つパフォーマンスで、なかなかかっこいいぞ。
    名称 コマンド 備考
    移動
    攻撃 / ジャンプ /
    アダマンチウム・
    レーザー・ブレード
    パワーボール又は体力を消費
    フック~連続技 距離によってグラフィック変化
    両手突き~連続技 リーチ長い
    ボディブロー~連続技
    回転斬り 敵が背面にいる時に
    刺し投げ 敵と密着して
    追い打ち突き 倒れた敵の上で
    ドロップキック ジャンプ中
    両手斬り ジャンプ頂点で
    爪を出す 何もしないで放置 ウルヴァリンだけが持つパフォーマンス。かっこいいのでたまにやってみよう
  • スペシャルウェポン以外の技名は、便宜上つけたものです。


  • ストーム

    本名はオロロ・マンロー、風 / 雨 / 雷 / 温度といった天候を操るという能力を持つ。幼少時にエジプトにて空爆を受け、瓦礫に閉じ込められた上両親を失ったことから、閉所恐怖症となっている。穏やかさと高い人格を併せ持つ。
    マーヴルコミックスでは1975年に登場。20年以上もX-MENの第一線のキャラクターとして描かれ、唯一無二の「アフリカ系アメリカ人のスーパーヒロイン」として認識されている。それゆえ、彼女が果たした役割は大きい。
    本作では比較的リーチの長い杖攻撃が特徴。また追撃は、敵が起き上がるまで電気を流し続ける。必殺技は、前方に巨大な竜巻を飛ばす「ライトニングトルネード」で、出の早さと攻撃範囲の広さがメリット。
    名称 コマンド 備考
    移動
    攻撃 / ジャンプ /
    ライトニングトルネード パワーボール又は体力を消費
    杖払い~連続技 距離によってグラフィック変化
    杖振り下ろし~連続技 リーチ長い
    杖突き~連続技
    背面杖払い 敵が背面にいる時に
    杖投げ 敵と密着して
    エレクトリックロッド 倒れた敵の上で
    ジャンプキック ジャンプ中
    急降下攻撃 ジャンプ頂点で
  • スペシャルウェポン以外の技名は、便宜上つけたものです。


  • ナイトクローラー

    マーヴルコミックスでは1975年に登場。本名カート・ワグナー。超高速の移動能力を持ち、テレポートすら可能。皮膚が青いのは、母親であるミスティークの遺伝によるもの。本来なら迫害の対象にされそうなところだが、カートを拾った魔術師マルガリがサーカス団にてカートが生活できるように配慮したため、一般人からは「サーカスのために変装している」と思われて通常の生活を営むことができた。後にチャールズ・エグゼビアにスカウトされ、X-MENの一員となる。
    敬虔なカトリック信者であり、怖いもの知らずであり、ユーモアに長け、女性の扱いがうまいなど、まさに性格イケメン。その外観とのギャップが彼の魅力につながっている。
    必殺技は高速で画面内を動き回る「テレポート」。稀に2回敵にヒットすることもある(本当に稀)。無敵ではないのでやや信頼性は低い。
    名称 コマンド 備考
    移動
    攻撃 / ジャンプ /
    テレポート パワーボール又は体力を消費
    フック~連続技 or 距離によってグラフィック変化
    アッパー~連続技 リーチ長い
    カンガルーキック 敵が背面にいる時に
    跳び投げ 敵と密着して
    フットスタンプ 倒れた敵の上で
    サマーソルトキック ジャンプ中
    急降下キック ジャンプ頂点で
  • スペシャルウェポン以外の技名は、便宜上つけたものです。


  • ダズラー

    本名アリソン・ブレア、ステージ歌手を職業とし、「ダズラー」はその時のステージネーム。彼女の能力は「音振動を光やエネルギービームに変える能力」で、高校生の時にこの能力が発現し、以降、ステージ舞台での演出に用いていた。ステージ中にX-MENらの戦いに巻き込まれたことから、一時X-MENに参加する。
    マーヴルコミックスでは1980年に登場。日本では知名度が比較的低いと思われる。実は、当初マーベル社「X-MEN」とカサブランカレコード「KISS」(ロックバンド)とのコラボから生まれたキャラクターで、それゆえ彼女の顔には「KISS」同様のフェイスペイントがなされていた。左のグラフィックはこの時のもので、本作のグラフィックとはだいぶ異なる。
    必殺技は前方に光の弾を投げつけ、地面に着弾するとエネルギーが広がる「ハイ・インテンシティ・ソニックライトブラスト」。出が遅く、無敵でもないので、使いどころが限られる。またジャンプ攻撃がヒットしにくいなど、全体的に使い勝手が悪い。
    名称 コマンド 備考
    移動
    攻撃 / ジャンプ /
    ハイ・インテンシティ・
    ソニックライトブラスト
    パワーボール又は体力を消費
    チョップ~連続技 距離によってグラフィック変化
    蹴り上げ~連続技
    ミドルキック~連続技
    肘打ち 敵が背面にいる時に
    ローリングスロー 敵と密着して
    追い打ち蹴り 倒れた敵の上で
    サマーソルトキック ジャンプ中
    ローリングキック ジャンプ頂点で
  • スペシャルウェポン以外の技名は、便宜上つけたものです。


  • TIPS

    作品解説

    オススメ度:
    1992年の作品で、この前後の年は、日本のビデオゲーム開発会社が競うようにマーベル作品をリリースした年でした。「キャプテンアメリカ アンド ジ・アベンジャーズ」(1991年、データイースト)、「スパイダーマン ザ ビデオゲーム」(1991年、セガ)に引き続き、満を持して登場したのが、本作「X-MEN」でした。本作は、1989年のアメリカ放映アニメ「Pryde of the X-MEN」(直訳:X-MENのプライド)をベースにしており、コスチュームもその時のものに準拠しています。
    本作の魅力は何といっても「X-MENの主要キャラクターを操作できる最初期の作品」という点。グラフィックも大きく描かれ、しかもアニメのように色鮮やかなキャラクター群を動かすことができ、また「ファイナルファイト」などにはなかった派手な飛び道具や爆発エフェクトがプレイヤーを盛り上げました。「サイクロプスになってオプティックブラストを放ちたい」「ウルヴァリンになって爪を出すモーションをやりたい」といった、マーブルコミックス読者らの夢を、本作は少なからず実現したのです。
    ゲーム性という点では、敵の攻撃パターンがきつく、お金に余裕があればスペシャルウェポン便りになってしまいがちというデメリットがあります。しかし、キャラクターが6人である上攻撃モーションも多数用意され、同時期のベルトゲー作品と比べると破格ともいえるサービス精神が溢れています。アメリカではトークンが本作筐体に吸い込まれるように消えていった、それくらいの盛り上がりようだった、というのもうなずけますね。



    X-MEN

    海外版ウィキペディアより
    アーケード
    コナミ / 1992年
    サイクロプス
    コロッサス
    ウルヴァリン
    ストーム
    ナイトクローラー
    ダズラー
    8ステージ