ダブルドラゴン3 ロゼッタ・ストーン(AC版)

タイトル ダブルドラゴン3 ロゼッタ・ストーン
開発会社 イーストテクノロジー
販売会社 テクノスジャパン
初出 アーケード、1990年
システム / (3ボタン)
キャラクター数 4キャラクター▸3人
ステージ数 5ステージ

概要

movie quoted from ReplayBurners
「ダブルドラゴン3 ロゼッタ・ストーン」(アーケード版)は、テクノスジャパンより1990年にアーケード向けにリリースされた作品です。ダブルドラゴンシリーズ3作目に当たる今作では、4人の中からキャラクター選択できるようになりました。
動画は、ReplayBurners氏のものを拝借しました。やり込みと本作のダダ滑り具合を的確に突いたコメントが秀逸な、傑作動画です。

操作方法

前2作から大きく操作方法が変更されました。最大の変更点は「髪づかみ状態」がない点です。
名称 コマンド 備考
移動
パンチ / ジャンプ / キック / /
パンチコンビネーション
キックコンビネーション
ダッシュ攻撃 かなり強い
ジャンプキック ジャンプ中
三角飛び蹴り 壁に向かってジャンプ中
投げ 敵の近くで
旋風脚 素早く 主力技
ジャンピングニードロップ ダウン中の敵の近くで
バックドロップ グロッキー状態で起き上がった
敵の背面からつかんでボタン
双尾旋風脚 1P2P組んでボタン
  • 投げには固有名称が付いており、「頭尾龍神拳」(リー兄弟)、「双方眼耳」(陳兄弟)、「猛虎回派山」(大山兄弟)、「固足龍旋尾」(ユキーデ兄弟)となっています。
  • 武器所持時の動作

    リー兄弟のみ、武器「ヌンチャク」「刀」を拾って使うことができます。ただ旋風脚が出せなくなるので、あまりオススメではありません…。
    名称 コマンド 備考
    武器を拾う 武器の上で
    武器攻撃 or
    ジャンプ武器攻撃 でキックが出る
    ジャンプ武器攻撃 ジャンプ中 or

    ストーリー

    双截拳(そうせつけん)を完成させるため世界への旅に出た、ビリー・リーとジミー・リーの兄弟。その2人の前に「ヒルコ」という名の老婆が現れる。「エジプトの謎を解きたければ3つのロゼッタ・ストーンを集めるのじゃ。3人の闘士を連れて行くとよいじゃろ」…
  • リー兄弟
    シリーズ主人公のビリー・リー&ジミー・リー兄弟。3人用基板ではなんと三男(?)ソニー・リーが登場。これまでの「ダブル」ドラゴンの設定を覆す暴挙にプレイヤーの誰もがズコーっ!初期体力値は230。
  • 陳兄弟
    中国系の太柄な兄弟で、太極拳の名手という設定。攻撃力が高い。初期体力値は290。
  • 大山兄弟
    成真カラテの師範代で、スピーディな攻撃を主力とする。空手道着を来た日本人兄弟で、技モーションはリー兄弟に近い。名前の由来はおそらく、あの著名な武道家「大山倍達」から。初期体力値は230。
  • ユキーデ兄弟
    マーシャルアーツの世界チャンプで、動きの遅いパワー型。名前の由来は、おそらく「べニー・ユキーデ」。初期体力値は270。
  • ヒルコ
    リー兄弟にロゼッタストーンの存在を示唆した老婆。仲間だと思いきや、「3つめの石はわしがもっておるんじゃよ。この先は行かせないよ!」と、最終ステージでプレイヤーに襲い掛かるという超展開に。またしてもズコーっ!
  • 基本戦術

    高速移動

    画面右方向に高速移動するなら、レバーを▸…と動かしてみましょう。変態的な動作で高速移動します。
    高速でレバーを回転する動作は「分身の術」と呼ばれているそうです。確かに分身しているように見える…。

    連携例

    キック
    旋風脚
    素早く
    多くのプレイヤーが良く使う連携。この連携を知っているだけで、大きく難易度が下がるはず。
    パンチコンビネーション
    投げ
    敵近くで
    知っていて損はない連携。
    投げ
    敵近くで
    ジャンピング
    ニードロップ
    ダウン中の敵近くで
    バックドロップ
    グロッキー状態で起き上がった
    敵の背面からつかんでボタン
    リー兄弟、陳兄弟で可能な連携。リー、陳兄弟は投げの後に敵との距離が離れないので、ダウン攻撃を狙いやすい。

    ボス対策

    壁のある画面隅で、外側に向かって攻撃していると、なぜか攻撃を食らいに来てくれます。ミッション2、3、4で使えるテクニックです。

    TIPS

    サイレントドラゴンへの影響

    本作は、イーストテクノロジーの開発陣が開発しているようです(スタッフロールから伺えます)。本作での、リー兄弟の一人「SONNY」(3人用基板で使用可能)の名前は、「サイレントドラゴン」でのプレイアブルキャラクター「SONNY」に受け継がれています。
    また、本作でのユキーデ兄弟のエルボードロップ(ダッシュ攻撃)のモーションも、サイレントドラゴンの「KATO」「SONNY」のジャンプ攻撃に受け継がれています。

    作品解説

    オススメ度:
    名作「ダブルドラゴン」シリーズ3作目に当たりますが、一般に著しく評価の低い作品です。当時、テクノスジャパンのクリエイターらは他のソフト制作のため余裕がなく、やむなく外注に回した先が、初めてゲームを作る会社だったそうです(この会社が、後に「サイレントドラゴン」を制作するイーストテクノロジーでした)。
    低評価の原因は、操作レスポンスの悪さ、当たり判定の異様な厳しさが主なもので、加えて、前作までのファンを無視するような新技の設定や、諸外国のグラフィックに考証された跡が全くないところが、さらにプレイヤーを不愉快にさせたようです。ストーリーも説明不足の点が多く、ファミコン版の説明書を読んでようやく筋が分かるといった具合です。
    ただ、個人的にオススメしたいのが、BGMです。聴きやすくノリも良いですね。
    もし本作をプレイされる機会があれば、BGMに聴き惚れながら、シュール&カオスな世界を味わってみるとよいと思います。意外にツボにはまると思います。

    なお、制作事情は、「ゲームコレクター・酒缶のリコレクションアーカイブス第5回:熱血と兄貴の共通点は汗臭さ?「超兄貴 ~究極無敵銀河最強男~」岸本良久氏(前編)」に詳しいので、ぜひご覧になってみてください。


    タイトル ダブルドラゴン3 ロゼッタ・ストーン
    開発会社 イーストテクノロジー
    販売会社 テクノスジャパン
    初出 アーケード、1990年
    システム / (3ボタン)
    キャラクター数 4キャラクター▸3人
    ステージ数 5ステージ