ニンジャコンバット(1990年 / アルファ電子開発 / SNK販売)

タイトル ニンジャコンバット
開発会社 SNK
販売会社 SNK
初出 アーケード、1990年
システム / (3ボタン)
キャラクター数 5キャラクター▸2P同時プレイ
ステージ数 7ステージ

概要

「ニンジャコンバット」は、1990年にアルファ電子からアーケード向けに開発された、ベルトスクロールアクション/シューティングゲームです。

ストーリー

この世に潜む 二つの影。
影乱れし時 その暗闇に 時代は 支配される。
暗黒が 世を襲い 時代は 乱れる。
闘いの幕が 上がる…。

「ニンジャコンバット」とは

ジョーとハヤブサが、ムサシ・カゲロウ・ゲンブを仲間に入れた際に結成した戦闘チーム。本作では、ステージ3以降に結成したという設定になっています。

操作方法 / キャラクター

名称 コマンド 備考
移動 / 攻撃 / ジャンプ / 特殊移動 / / /

ジョー / ハヤブサ


ジョー / ハヤブサ
忍一族の生き残りで、ジョーは赤い忍服を、ハヤブサは青い忍服をまといます。全キャラクターの中でこの2人だけが、落ちている武器を拾って扱うことができます。「こいつはちょっとした要塞だぜ!」「まかせてちょうだい!!」などの名ゼリフとその見た目の濃さから、今も数多くのプレイヤーに愛される名キャラクターです。
名称 コマンド 備考
手裏剣 又は ジャンプ中
水平チョップ(仮) 敵が背面にいる時に
バク転
バク転アタック またの名を「えびぞりアタック」*1
武器を拾う / 武器を捨てる 武器の上で / 武器所持中
忍法・火炎龍の術(ジョー)
忍法・雷神の術(ハヤブサ)
溜め離す 体力を消費
  • *1 長年プレイヤー達から「えびぞりアタック」の名で親しまれてきました。しかしついにSNKプレイモア公式サイト内「ADK魂」説明ページに記載が。公式に認められたんですね…。

  • ムサシ

    ムサシ
    忍一族の生き残りですが、幻妖斎により掛けられた術のために、ジョーとハヤブサの前に立ち塞がります(ステージ1中盤)。ステージ1クリア後から術が解けて仲間になり、使用可能になります。
    クセの無さから、もっとも扱いやすいキャラクターと評価されています。
    名称 コマンド 備考
    烈光
    十文字烈光(仮) ジャンプ中
    水平切り(仮) 敵が背面にいる時に
    側宙
    側宙アタック
    忍法・烈風百人切り 溜め離す 体力を消費

    カゲロウ

    カゲロウ
    謎の忍者くノ一。おそらく当初から幻妖斎を倒す意思を持っていたようで、「ジョー達の力を試すため」に立ち塞がっていました(ステージ2中盤)。西洋的な剣を持ち、これを振って竜巻を起こします。カゲロウの術は画面いっぱいに小さな蝶を撒き散らしますが、敵がこの蝶に触れない限りダメージを与えられません。ちなみに説明書には「バク宙で敵の攻撃をかわし」とありますが、無敵ではないので注意。
    ステージ2クリア以降に使用可能になります。
    名称 コマンド 備考
    竜巻き 又は ジャンプ中
    切り下ろし(仮) 敵が背面にいる時に
    バク宙
    側宙アタック
    忍法・カゲロウの術 溜め離す 体力を消費

    ゲンブ

    ゲンブ
    相撲技を使う、おそらく力士関係の方。幻妖斎に術を掛けられるどころか「だまされていた」だけというなかなかナイスなキャラクター。かすれ声が最強にシブい!唯一、の「突っ込み」に攻撃判定があり、張り手にシフトさせると連続ヒットします。ただ敵に接触しやすくもあるので死に技です(接触するとダメージを受けるため)。
    ジャンプ攻撃の正拳落とし(仮)は、非常に攻撃範囲が広く、うまく扱えば敵の画面奥や手前から攻撃することができます。
    ステージ3クリア以降に使用可能になります。
    名称 コマンド 備考
    正拳突き / アッパー(仮) ランダム
    正拳落とし(仮) ジャンプ中
    肘打ち(仮) 敵が背面にいる時に
    突っ込み 攻撃判定あり
    張り手
    忍法・岩石落とし 溜め離す 体力を消費


    アイテム

  • 緑巻物
    攻撃力を上げます(レベル1▸2▸3)。ステージクリア時にはリセットされます。
  • 青巻物
    移動スピードを上げます(レベル1▸2▸3)。ステージクリア時にはリセットされます。
  • 黄巻物
    1UPします。
  • コーラ
    体力を1メモリ回復させます。
  • 武器
    ジョーとハヤブサのみが使用可能。多彩でダメージが上がりますが使えない…。


  • ステージ

  • ステージ1 恐怖のニンジャパーク
    ニューヨーク郊外の遊園地が舞台。影一族が暴れているという情報の下に急行したジョーとハヤブサの前に、ムサシが立ち塞がる…
    中ボス「ムサシ」、ボス「鉄球忍者 イタイゾー」よりもずっと強力なのが、斧を持った大柄なキャラクター「DEBARA」。接近されれば瞬く間に1機奪われる。出る場所を覚えて遠間合いから手裏剣を連打するか、あるいは忍術を使ってしまおう。

  • ステージ2 逆襲のくノ一軍団
    ダウンタウンのリバーサイド。橋を破壊する影一族を食い止める。
    ボス「鳥人くノ一 ビビリンビー」は、一定量ダメージを与えると空中から急降下してくる。ビビリンビーの影が消えたら急降下の合図、移動や特殊移動()で避けて反撃しよう。

  • ステージ3 地獄のニンジャ地下鉄
    ニューヨークの地下鉄にも影一族の魔の手が伸びていた…
    ボス「重機動忍者ガンデム」は、攻撃を当て続ければ顔からの火炎攻撃を封じることができる。ときおり繰り出してくる大鉄球攻撃は、画面奥手前に避ければ大丈夫!

  • ステージ4 潜入!ニンジャタワー
    4人はニンジャコンバットを結成!敵のアジト、ニンジャタワーへと侵入する…。
    網に張り付いて移動する2Dステージが登場。トラップを破壊しながら進もう。ボスのおかめ野郎(正式名称不明、ジョーらがこのように呼んでいる)は、一発攻撃ヒットさせたらすぐに画面奥か手前に逃げよう。地道な闘いが要求される。

  • ステージ5
    ここから先のステージについては説明書に解説がなく、ご容赦を。洞窟内を進むと影一族の中堅「白雲斉」(ステージボス)が登場、影一族もいよいよ追い詰められていることが判る。

  • ステージ6
    前ステージのボス戦背景で見えた屋敷に侵入する。ボス攻撃の白弾と赤弾のうち、赤弾はこちらの攻撃で破壊できる。軸をずらして攻撃を連打しながら待ち、白弾を受けそうになったらさらに画面奥手前に移動し、再び攻撃を連打して待とう。

  • ステージ7
    いよいよ屋敷奥に侵入する。ボス「幻妖斎」は、攻撃される前に先制攻撃で倒してしまおう。倒すと第二段階に変身する。画面右下で幻妖斎の左手を破壊し続ければ、そこが安全地帯になることを覚えておこう。隙を見て顔に攻撃だ。


  • これを乗り越えると、切ない仲間との別れが待っているぞ…


    TIPS

    作品解説

    オススメ度:
    グラフィックや台詞の濃さで非常に知名度の高い、1990年の作品です。「ギャングウォーズ」(1989年)のヒットを受けたアルファ電子(後にADKに名称変更)が、同作の続編として企画し、キャラクターを忍者に変更して制作されたのが本作だと言われています。主人公らが忍者として設定されたのは、海外進出を念頭に置き、海外でも知名度が高く、かつ他社の商標を侵害しないキャラクターとしては忍者が最適だろう、と考えられたからだそうです。ご存知の通り、本作の後アルファ電子のゲームにはほとんど忍者が登場しているのも、ここから来ているようですね。

    本作の評価は一般的に非常に低いです。体力は4メモリしかなく、敵攻撃を受けた後に無敵時間がないので囲まれると終わる、敵に接触してもダメージを受ける、といった点がその理由です。ただし開発陣は開発段階でこのことを認識しており、海外(特にアメリカ)では1プレイ料金が25セント(日本の約1/4)、しかも勝手に2Pに入ってくるといったことを考慮して、ガシガシお金を使ってもらう仕様にしたようです。忍者というキャラクターが受けたこともあり、海外では爆発的なヒットを記録したのだとか。決して1コインクリアが全てではないのですが、できれば日本市場向けにも、少し難易度を下げるような仕様を試みてほしかったですね。

    覚えゲーの要素が強く、敵配置やステージトラップを覚えればある程度先に進めるようにはなっています。システム的には、ステージ開始時にキャラクターを変更できるのが魅力的。この点が「チームで進む」ということを意識させてくれます。また、で出る特殊移動が斬新でした。この特殊移動が無敵だったなら、「ソニックブラストマンⅡ」の受け身のように、戦術的な要素になっていた可能性があります。非常に濃いキャラクターが魅力的な本作ですから、リメイクでシステムが一新されたら面白い作品になるかもしれませんね。


    タイトル ニンジャコンバット
    開発会社 SNK
    販売会社 SNK
    初出 アーケード、1990年
    システム / (3ボタン)
    キャラクター数 5キャラクター▸2P同時プレイ
    ステージ数 7ステージ