ロボコップ2(1990年 / データイースト)

タイトル ロボコップ2
開発会社 データイースト
販売会社 データイースト
初出 アーケード、1990年
システム / (3ボタン)
キャラクター数 1人(1P2P固定)
ステージ数 5ステージ
戦う動機 警ら活動、警察官としての職務執行

概要

「ロボコップ2」は、1990年にデータイーストからアーケード向けにリリースされた、ベルトスクロールシューティングゲームです。映画「ロボコップ」の終盤から始まり、「ロボコップ2」のロボコップ2号との対峙までを描いた作品です。

コマンド技表

説明 コマンド 備考
移動
左ショット 近接時には左パンチ
右ショット 近接時には右パンチ
ジャンプ
つかみ 敵に接触
つかみパンチ つかみ中or 敵をつかんでいる方向のボタンを押す
投げ つかみ中+or

ストーリー

ジョーンズによる殺人事件(ステージ0)の解決から1年後。銃砲店に強盗が侵入したとの通報を受けてそこに向かったマーフィは、犯人を撃破した後(ステージ1)、デトロイト市に近年蔓延る麻薬「ヌーク」を発見し、麻薬工場に向かいます(ステージ2)。ケイン逮捕に成功し、廃工場での麻薬取引現場を押さえます(ステージ3)。しかしそこで「謎のロボットが現れた」との供述を受け、その正体を確かめるべく、オムニ社のロボット工場へ(ステージ4)。正体がケインであると突きとめ、「ロボコップ2号発表会」の会場である市民センターへと、マーフィは急行します(ステージ5)。

映画版との違い

本作は映画「ロボコップ2」を下敷きに製作されていますが、ステージ3の廃液を被った人間の皮膚がただれる演出は、映画「ロボコップ」をモチーフにしていると思われます。
また、パワードスーツや自律型ロボットは、本作オリジナルの要素です。

キャラクター

アレックス・マーフィ / ロボコップ


▲1作目カラー(1Pカラー)

▲2作目カラー(2Pカラー)
Alex Murphy / RoboCop
シリーズ主人公。デトロイト市警に配属された「アレックス・マーフィ」巡査がクラレンス一味に殺害された後、オムニ社がその生体部分を流用して製造したサイボーグ。マーフィの記憶が甦り、自己のアイデンティティに苦悩しつつも克服する。映画1作目の最後で、オールドマン(オムニ社会長)との間の「いい腕だ。名前は?」「…マーフィ」というやり取りこそ、同映画の真髄であると高く評価されている。
マーフィ時からの相棒であるアン・ルイス巡査との相性は抜群で、3作目までその友情は続いた。市警の面々からもマーフィとしての人格を認められており、「ロボ」ではなく「マーフィ」と呼ばれている。

左画像は、上段が映画「ロボコップ」でのカラーリング(シルバーメタリック)で、下段が映画「ロボコップ2」でのカラーリング(ブルーメタリック)。2作目では、企画段階で「洗練さを印象付けるため」若干青みがかった装甲になったとのこと。
ゲームの本作では、1Pがシルバー装甲、2Pがブルー装甲で色分けされている。映画版の感覚を味わいたいプレイヤーは、2Pスタートしよう!

ロボコップ2号 / ケイン


Cain / RoboCop 2
ロボコップが旧態化していると批判されたため、新たに製造されたロボコップ。ロボコップ2号計画の被験者はいずれもサイボーグ化されたことに精神的に耐えられず自殺し、計画は失敗かと思われていた。しかしファックス博士は麻薬王ケインならば精神的に克服でき、しかも麻薬「ヌーク」でコントロールできると主張し、この案が採用されてロボコップ2号が誕生する。
確かに2号は精神問題を克服したが、ファックス博士のリモートコントロールを免れ、暴走を開始し多数の市民を虐殺する。マーフィとの死闘の後、脳髄を引き出され、機能停止する。
映画での映像は非常に良くできており、当時の技術としては最高レベル。何度も模型などの立体化が試みられていますが、未だ映像をよく表している模型は出ていないような気がします。

ED-209

Enforcement Droid 209
ロボコップに先駆け、オムニ社が開発していた法執行ドロイド(Enforcement Droid、ED)。「ドロイド」の名の通り純粋なロボットで、サイボーグではない。映画「ロボコップ」では、オムニ社内での、このED-209計画とロボコップ計画の対立がストーリーの根底にあった。
映画では第1作目のみに登場する。

オムニ社の面々

  • オールドマンThe Old Man
    オムニ社会長。今作では企業利益のみを追求する営利主義者として描かれている。ロボコップ2号計画の失敗を受け、ファックス博士の主張する「麻薬王ケインの脳を使う」という案にゴーサインを出してしまう。2号暴走の収束後、ファックスに全責任を負わせるよう指示した。しかし映画「ロボコップ3」によれば、オムニ社は責任を免れず、経営再建に取り組んでいるという設定になっている。
  • ジュリエット・ファックス博士Dr. Juliette Faxx
    女性の博士で、自身の名誉と利益のためオールドマンにケイン=ロボコップ2号案を主張し、色仕掛けまでしてその案を通す。さらには、案を現実化するため、逮捕され入院中のケインの生命維持装置をその眼前で切り、秘密裏にケインを死亡させて脳髄を摘出する。
  • ロボコップ2号の被験者たち


    映画内で「ご紹介しましょう!ロボコップ2号です!」のナレーションと共にビデオに映し出される被験者たち。いずれも不具合を生じており、ある者は装甲を脱ぎ、ある者は自己の頭部に発砲して自殺してしまう。ケイン=ロボコップ2号案を推し進める強力な要素になってしまった。
    ブラックユーモアを交えて、ストップモーションで緻密に描かれており、この映像自体にファンも多い。

    TIPS

    ワンポイント

  • ショットよりパンチの方がダメージが高いです。しかし、接近するとダメージを受けやすいので、無理に狙う必要はないでしょう。
  • 武器アイテムは、通常のショットの15倍近いダメージを与えます。ボスまで温存できるなら、ボス戦がとても楽になります。
  • 道中、小型ロボットが出てきますが、ショットが通用しないので注意。パンチか投げを仕掛ける必要があります。
  • 作品解説

    オススメ度:
    1990年の作品で、同名映画をモチーフに作られています。「熱血硬派くにおくん」などと同様、ボタンで左右に撃ち分けられるのが特徴で、後退しながら撃つ、ということも可能。マーフィの独特の発砲モーションも忠実に再現しており、気分も高まります。
    操作レスポンスは非常に良く、また難易度も比較的低めで、初見でもある程度まで進むことができるでしょう。あえて問題を挙げるなら、敵の耐久値が高く、随所で超連打が必要な点でしょうか。
    そしてこれは個人的な意見になりますが、2号の、威嚇するように背伸びをしながら射撃するグラフィックを再現して欲しかったかな!?映画では、脅威の存在でありながら、どことなくユーモラスな描き方もされていた2号。マーフィに「ケイン!」と呼び止められてビクッとするシーンなどです。
    ともあれ、実写取り込みをしたり、疑似3Dステージを用意したりするなど、いつものデータイーストらしく、プレイヤーのために作り込まれた、良い作品だと思います。


    タイトル ロボコップ2
    開発会社 データイースト
    販売会社 データイースト
    初出 アーケード、1990年
    システム / (3ボタン)
    キャラクター数 1人(1P2P固定)
    ステージ数 5ステージ

    「ロボコップ」シリーズ

    ロボコップ(1987年)

    ピーター・ウェラー主演、ポール・バーホーベン監督による名作。SFアクションもさることながら、ロボコップとなってしまったマーフィの自己アイデンティティについての苦悩、オムニ社内の社内抗争と殺人事件を、見事に2時間以内に描き切っています。

    ロボコップ2(1990年)

    監督がアービン・カーシュナーに交替した本作では、「2号」という脅威の新型との対峙が物語の主軸になりました。マーフィの苦悩が描き切れていないという批判はあるものの、やはりストップモーション技術による2号の造形・映像は迫力満点で、90年のSF映画としては非常に高いレベルの一作であるように思います。

    ロボコップ3(1992年)

    ロバート・バーク主演。アクターが軒並み優れた演技を繰り広げながらも、ストーリー性の低さやカメラワーク・造形の浅さから、前2作のファンの間ではなかったことになっている作品です。日本企業カネミツに買収されたオムニ社は、都市再開発を名目に、次々と住民を強制収容所に送り込んでおり(この辺りでもうストーリーが破綻気味)、これに対してデトロイト警察、レジスタンス、そしてマーフィが蜂起する、というストーリーです。唯一の見どころはフライトパックを装着するマーフィの姿。ここだけは見せ方もうまく、盛り上がること必至!

    ロボコップ
    プライム・ディレクティブ(2001年)

    カナダで放映されていたTVシリーズ(TVシリーズとしては、本シリーズよりも前に「Robocop:The Series」が放映されており、本シリーズは第2作目です)。映画第1作目から10年後のデルタシティー(デトロイト)が舞台であり、映画の第2作目以降とは別のパラレル作品のように描写されています。今作でのマーフィの敵は、巡査ケーブルの死体から作られたロボコップ、「ロボケーブル」。個人的な意見としては、SF描写がやや極端で造形が浅い印象を受けましたが、ロボコップの物語ということもあってか、そこそこ見れたような記憶があります。

    ロボコップ(2014年版)

    2014年に公開された、ロボコップのリブート作。87年版が傑作であったために出来が危惧されていましたが、単にスタイリッシュさを押し出しているだけではなく、現代に合せて手堅い作りがされており、「予想以上に良かった」との評価がされています。「ロボコップが走れる」「手が完全には切断されていない」などの違いや、87年版のデザインを踏襲したプロトデザインが出るあたり、87年版を知っている観客はニヤリとするのでは。