プリルラ(1991年 / タイトー)

概要

「プリルラ」は、タイトーより1991年にアーケード向けにリリースされた、ベルトスクロールアクションゲームです。

ストーリー

舞台は、架空の国ラディッシュランド。この国では、時間の流れを保つために、時計仕掛けのネジを番人が守っています。 しかし、時間を狂わせるため、そのネジを奪う者が現れたことにより、この国の秩序は一変。 小動物や人がこぞって怪物にされてしまいます。 そこで、危機を感じたおじいさんが、ザックとメルの2人の少年少女を呼び、自ら発明した「魔法のつえ」を託します。 こうして、ザックとメルは、つえで怪物たちを元の姿に戻してあげながら、ネジを奪い返す旅に出ます。

ザック

1Pキャラクター。自分の生い立ちを知らない男の子。鼻の頭に絆創膏を貼っています。元気いっぱいで、冒険やいたずらが大好き。

メル

2Pキャラクター。おじいさんの身の回りの世話をしている、しっかり者の少女です。おじいさんの変な発明に悩まされているようです。怖がりながらも、ザックの冒険についていきます。

コマンド技表

説明 コマンド 備考
移動 / 攻撃 / ジャンプ / /
魔法 ストックを消費
攻撃①
攻撃② +
攻撃③ (ザック)+
(メル)+
隙が大きいが攻撃時間が長い
攻撃④ + 前後に攻撃
攻撃⑤ ジャンプ中

魔法攻撃

実はランダムではない魔法攻撃。その秘密はスコアにありました!
ちなみに、ダメージはどれも10程度。動物魔法とショックのパーのみ、ずば抜けてダメージが高いです。
魔法名 説明
キラキラ魔法 スコアの10の位が「0」
画面全体に光を降らせる
ジニー召喚 ザコ戦で、スコアの10の位が「1」「6」
召喚された精霊(ジニー)がホーミングアタック
ラップマン スコアの10の位が「2」「9」
覆面戦士「ラップマン」が、ザコ敵をレンジに入れてチンする
ミカタ氏 スコアの10の位が「3」「5」
ピンク色の笑顔の生き物「ミカタ氏」を召喚して攻撃
動物魔法 スコアの10の位が「4」「7」
ボス戦で、スコアの10の位が「1」「6」
画面右側から動物を大行進させる。出る動物はランダムですが、
動きの遅いカタツムリが出ればかなり強力。連続ヒットすれば大ダメージ!
竜巻 スコアの10の位が「8」
竜巻で敵を巻き上げて攻撃
ショックのパー 2人プレイ時限定の魔法。
条件は、「1P2Pにストックが残っている」ことと、「2人同時に魔法を使う」こと。
発動すると、突如ステージマップ画面に変わり、プレイヤーのいるステージに爆風が起きます(必見!)。
ステージ5までのボスなら一撃で瞬殺。ステージ6のボスのみ、与えるダメージは6程度(他の魔法より低い)です。

TIPS

ワンポイント

  • 動物の姿に戻った敵を回収すると、スコアになります。この動物を十分に走らせてから回収すると、スコアが高くなります。
  • 3面の足と足の間のドアを開くと、紫のゾウが出現。かなりのスコアを獲得できます。
  • アイテム「カボチャ」は、叩くと、(A)魔法ストックを増やしてくれる「青い妖精」、又は(B)体力を回復してくれる「赤い妖精」のいずれかを出します。PS版の付録「ゲーメストギアーズ」によれば、カボチャの出現場所は固定であるものの、出現するか否かはランダムだということです。
  • PS版、SS版裏技

  • キャラサイズセレクト
    オプションの「SE」の数字を、00・00・09・01・01・03・01の 順に合わせ、それぞれアタックボタンを押す。
  • 杖の軌道グラフィックを変える(裏モード)
    オプションの「SE」の数字を、08・00・09・01・04・08・00の 順に合わせ、それぞれアタックボタンを押す。
  • ラウンドセレクト
    オプションの「SE」の数字を、10・08・09・02の 順に合わせ、それぞれアタックボタンを押す。
  • ダメージを受けなくなる
    オプションの「SE」の数字を、10・08・09・01の 順に合わせ、それぞれアタックボタンを押す。
  • 無限にコンティニューできる
    ①ボーナスステージで魚人族を全て倒す。
    ②オプションの「SE」の数字を、09・00・04・10の 順に合わせ、それぞれアタックボタンを押す。
  • キャラクターセレクト、同キャラプレイ
    ①最終ボスを倒す。
    ②オプションの「SE」の数字を、07・00・09・10の順に合わせ、それぞれアタックボタンを押す。
  • 作品解説


    FMタウンズ版パッケージ
    最も大きいサイズのビジュアルをパッケージにしています。他の版では、このグラフィックの下部分がカットされています。
    きわめて個性的なグラフィックの作品です。3面では実写取り込みされた人の顔が拡大/縮小していたり、赤いストッキングを履いた巨大な脚に踏まれないようにしたりと、子どもに見せてよいのか分からないグラフィックの嵐です。
    本作ができたきっかけは、「あるグラフィックデザイナーが描き起こしたビジュアルの素晴らしさが評価されて開発スタートした」からだとか(PS2版・タイトーメモリーズブック上巻より)。システムが完成した当時は、キャラクターが特異な世界を歩くだけのものだったので、「魔法で敵を犬にする」といったシステムを追加して、なんとかゲームの形に仕上げたそうです。
    家庭用のパッケージの絵には、細く緻密な線と、淡い色彩で描かれたグラフィックが描かれています。これがその描き起こしビジュアル…?すごく温かい絵です。
    プレイ感覚は極めて良好で、思い通りにキャラクターが動き、攻撃判定も比較的良好です。パッケージグラフィックの世界観にどっぷりと浸ってみてください。



    プレイステーション版(1997年)

    プリルラ

    プレイステーション版(1997年)


    セガサターン版(1997年)



    PS2版


    PS2版

    1991年 / アーケード版
    1994年 / FM TOWNS版
    1997年 / セガサターン版
    1997年 / プレイステーション版
    2005年 / PS2(タイトーメモリーズ上巻)
    タイトー(AC版、PS2版)
    ビング(FM TOWNS版)
    エクシング(PS版、SS版)
    ザック
    メル
    (1P2P固定)
    6ステージ