子連れ狼(1987年 / 日本物産)

タイトル 子連れ狼
開発会社 日本物産
販売会社 日本物産
初出 アーケード、1987年
システム / (2ボタン)
キャラクター 1キャラクター▸1人プレイ
ステージ数 7ステージ
戦う動機 復讐

概要


quoted from Slavesawa's movie
「子連れ狼」は、1987年に日本物産からアーケード向けにリリースされたベルトスクロールアクションゲームです。漫画「子連れ狼」(小池一夫原作、小島剛夕画)を原作とした作品です。
Slavesawa氏の動画を引用させていただきました。貴重な動画です。乳母車アイテムの滑らかな操作や、乳母車が消える残り01秒で鮮やかに薙刀に切り替えるなど、このゲームを本当にやり込まれたのだと思います。

ストーリー

柳生一族に、妻・薊(あざみ)を始めとする一族を惨殺された、拝一刀(おがみいっとう)。唯一生き残っていた赤ん坊の息子・大五郎を連れ、一刀は全国各地を放浪しながら、柳生家への復讐の機会をうかがう。

操作方法

名称 コマンド 説明
移動 / 攻撃 / 防御 / /
斬る
突く リーチ長い
下段斬り
受ける(防御)
下段防御
翔ぶ

乳母車を装備したときの動作

乳母車アイテムを取得すると、一定時間、乳母車で機銃掃射ができるようになります。
乳母車部分にも攻撃判定がありますが、一刀自身は無敵ではないので注意してください。
一定時間が経過する前にを押すと、刀よりもリーチの長い斬馬刀(薙刀)を装備します。
名称 コマンド 説明
移動
連射弾
斬馬刀を装備する 乳母車を捨てて、斬馬刀を装備します。
一定時間で、斬馬刀を捨てて刀装備に戻ります。

果し状

果し状を3通集めると、敵に呼ばれて一対一の果たし合いに。タイマーがカウントされるので、0になった瞬間に攻撃してください。成功すればボーナスを得られます。


TIPS

作品解説

オススメ度:
日本物産から1987年にリリースされた作品です。斬るか斬られるかという、システム的にはシンプルな部類に入りますが、その操作性は非常に滑らか。また斬った時の「ズバッ」という音と、敵が楕円を描くようにフェードアウトする様子が、プレイヤーに高い爽快感を与えてくれます。難点は、ボスがどこに向かってジャンプするのか分からない(影グラフィックがないため)、ボスの防御が固い、ザコに囲まれるときつい、といったあたりでしょうか。ゲーム性はそこまで高いとは言えないものの、1987年のゲームとしてはかなり頑張っている方だと思います。
本作の最大の魅力は、その色彩豊かなグラフィックと、厚みのあるBGMではないかと思います。グラフィック面では色のチョイスが的確。日本の過去を舞台にしたゲームでは、一般にくすんだ色使いが多いように思いますが、本作では、江戸時代の世界観をパステル調で豊かに表現することに成功しています。
サウンド面でも、ニチブツはいち早くFM音源を取り入れたそうで、ゲームらしからぬ軽快なサウンドを響かせています。
原作のシリアスな世界観からは少しかけ離れていますが、単純にゲームとして見るなら、1987年の作品としては非常に高レベル。そのグラフィックとBGMをぜひ一度ご覧になっていただきたい作品です。


タイトル 子連れ狼
開発会社 日本物産
販売会社 日本物産
初出 アーケード、1987年
システム / (2ボタン)
キャラクター 1キャラクター▸1人プレイ
ステージ数 7ステージ

原作

子連れ狼(漫画)
愛蔵版第一巻

小池一夫原作、小島剛夕画による、世界に大きな影響を与えた一作。1970-1976年の漫画です。ウィキペディアによれば国内で830万部を売り上げ、1987年には北米に輸出されて全世界で1180万部を売り上げたそうです。

子連れ狼(萬屋錦之介版)
第一部vol.1

1973-1976年に日本テレビ系列で放送されたシリーズ。一般に有名なのはこのシリーズで、故・萬屋錦之介氏による、静を基調としながらも感情溢れる迫真の演技が素晴らしいです。Youtube等で閲覧できる部分もありますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。


「子連れ狼」の影響

ロード・トゥ・パーティション
(2002年)

原作は同名のグラフィックノベル、そのグラフィックノベルは子連れ狼をモチーフにしています。タイトルは、子連れ狼での「冥府魔道を行く父子」からきているのだとか。どおりで!
T・ハンクスやP・ニューマン、J・ロウ、またブレイク前のD・クレイグら錚々たる俳優陣が出演。1930年代のマフィアの世界をベースに、家族を殺された父と子の悲哀の復讐劇が展開されます。