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「ナックルバッシュ」は、東亜プランから1993年にアーケード向けにリリースされた、ベルトスクロールアクションゲームです。
暑苦しさと汗臭さの入り混じる、プロレスモチーフの作品で、その個性ゆえに知名度も比較的高い一作です。

▼ストーリー
▼キャラクター

マイケルソバット

エルプランチャ

ジャックブロー

Mr.ハヤテ

キャプテン

▼TIPS

プレイヤーが所属するプロレス団体「ブル」。その実体は、極悪非道の犯罪組織だった。プレイヤーは、ブルが勢力拡大のために、香港から「NINPOW」を使う男をレスラーとして参入させるとの情報を掴む。
全ては、チビッコの夢、プロレスを守るため。
ブルが接触する前に、その男を倒すべく、プレイヤーはシカゴのホテルに向かう。

プレイヤーが所属するプロレス団体「ブル」。その実体は、極悪非道の犯罪組織だった。ブルは、裏切り者であるプレイヤーを始末するため、挑戦状を叩きつけてくる。
全ては、チビッコの夢、プロレスを守るため。
プレイヤーは、地獄の格闘場「バトルキングダム」へと向かう。

マイケルソバット

エルプランチャ

ジャックブロー

Mr.ハヤテ（「ブル軍団 壊滅への追跡!!」編で仲間になります）

キャプテン（「マッドブル４人衆　戦慄のバトル!!」編で仲間になります）

マイケルソバット エルビス・プレスリー風の、リーゼントのプロレスラー。全く笑わないが、チビッ子を思う心はかなり強い様子。必殺技は、つかんだ敵をギターにしてかき鳴らすという、とっても謎な技。

エルプランチャ 赤い覆面を被った、赤いタイツのプロレスラー。背中に、鳥が羽ばたく入れ墨（ペイント？）がある。必殺技はジャイアントスイング。キャラクターセレクト時の、笑顔から一転して真面目な顔で親指を立てる姿は必見。

ジャックブロー 刈上げっぽい髪型が爽やかな、ブルーのタイツを履く若手プロレスラー。一般的な作品だったらパワータイプに分類される頼れる兄貴分のはずだが変人しかいない本作では極めて普通で目立たない。デフォルトの２人が濃すぎて良識人にすら思えてくる。必殺技は…何だっけ？

Mr.ハヤテ 紫のコスチュームを纏うイケメン忍者。必殺技は投げではなく、自らを高速回転させて竜巻状になり、敵に体当たりするという忍術。ストーリー「ブル軍団 壊滅への追跡!!」で仲間に。

キャプテン アメフト選手。必殺技は投げではなく、地面を両手でたたきつける。ストーリー「マッドブル４人衆　戦慄のバトル!!」で仲間に。

つかみ攻撃
本作での最大の攻撃手段です。相手に反撃されるまで攻撃できます。つかんだ相手がピクピクし始めたら反撃される合図。「ピクピクしたら、すかさず投げろ！」

必殺技
ヒットしたらレバーを回せ！キミの熱意が必殺技に反映されるゾ！ 火柱が上りきればダメージアップだ！

スライディング
敵の必殺技すら潰すことがある、強力な手段。つかみ攻撃と並んで主力技に。

エンディングで明らかになるぞ！

オススメ度：　個人的好き度：
プロレスラーが「チビッ子を守る」ために悪のプロモーターを倒す、という作品です。何を言っているのかわからないと思いますが…グラフィックを見たらもっと訳わかんないと思うんだ…
タイトルバックにはマッチョマンの厚い胸板グラフィック。オイルでテカっているキャラクターのアップ画像。ストリートやスラム街を、たぶんスターになれなかった二流の敵プロレスラーを倒しながら進む…このセンスすごいです。
特にボーナスステージでは、２人の筋肉質の男が対峙するのですが、いきなりプレイヤー達とは無関係の男２人が登場するのでびっくりします。あなた達誰なの!?

とはいえ、本作の基本システムはなかなか良くできています。最もひきつけられるのは、「つかみ打撃が最強」という点。つかみ打撃は「つかんだ相手だけを攻撃するが、その間は無防備」という性質上、なるべくならダメージが高い方がバランスがとれると思うんですね。このことを教えてくれるのが、カプコンのファイナルファイトと、セガのベアナックルでした。本作はそれをさらに推し進め、「振りほどかれるまで無数につかみ打撃が入る」ところまで昇華させました。意外にこれが気持ちよく、敵の様子を見てハラハラドキドキしながらを連打することになります。このドキドキ感こそ、他の作品にはみられない、本作の最大の魅力であるように思われます。