Mr.インクレディブル(2004年 / Helixe開発 / D3パブリッシャー販売)

概要

「Mr.インクレディブル」は、D3パブリッシャーより2004年にゲームボーイアドバンス向けにリリースされた作品です。使用可能キャラクターは、Mr.インクレディブル、インクレディブル夫人、ヴァイオレット、ダッシュ、そしてフロゾンの5人(ステージ固定)です。全4ステージですがステージ内のひとつひとつのシーンが多く(39シーン!)、パスワードを使いながら数時間かけてクリアするタイプのベルトスクロールアクションゲームです。

Mr.インクレディブルとは

Mr.インクレディブル
2004年の映画で、ブラッド・バードが監督を務めました。ブラッド・バードは、1999年の「アイアン・ジャイアント」では高い評価を受けながらも商業的に失敗した監督とみられていましたが、この「Mr.インクレディブル」では、アカデミー長編アニメ賞受賞、アニー賞全部門制覇という偉業を達成し、以後も「レミーのおいしいレストラン」「ミッションインポッシブル・ゴーストプロトコル」などで手堅い作りを見せています。
本映画の原題は"The Incredibles"(インクレディブル一家)。原題通り、テーマは「家族の絆」であるように見受けられます。
本ゲームのストーリーラインは、この原作を完全に踏襲しています。

ストーリー

特殊な能力を持つスーパーヒーローが存在しながら、政府の政策により全てのスーパーヒーローが引退した時代。「Mr.インクレディブル」ことロバート・パー(愛称はボブ)もその一人で、引退後は保険会社に勤めていたが、ある日上司との対立により退職を余儀なくされてしまう。
そんなボブの元に、ミラージュと名乗る女性からの「あなたのMr.インクレディブルとしての力を必要としています」との手紙が届く。その依頼内容は、孤島の会社研究所から高性能ロボットが脱走したため、捕まえてほしい、というものだった。ボブは自分の活躍の場が再び訪れたことに胸を躍らせるが、それは15年前のある事件の続きだった…

シンドローム

優秀な頭脳を持ち、幾多の技術を兵器に投入して億万長者となった男。Mr.インクレディブルを倒すために戦闘ロボットを開発し、そのトレーニングの過程で、他のヒーローを多数殺害した。Mr.インクレディブルを敵視しているその理由は、かつて少年時代にMr.インクレディブルの熱狂的なファンで、相棒を強く志願したが断られたことに逆恨みしたため。
本作の最終ボス。

コマンド技表

Mr. インクレディブル

本名ロバート・パー。頑丈な肉体と怪力という能力を持つ。15年前までスーパーヒーローとして活躍していたが、人命救助のためとはいえあまりに建築物を破壊しすぎるという理由で訴えられ、引退して保険会社に勤めていた。ヒーロー時代の栄光に囚われ、日々の労働者生活のストレスを上司にぶつけてしまい会社をクビになる。しかし、謎の女性ミラージュからの依頼により、Mr.インクレディブルとしての活動を再開する。
非常に技の多いキャラクター。主に使うのは、インクレディチャージと三連コンボ、そしてエアストンプです。
名称 コマンド ダメージ
移動 / 攻撃 / ジャンプ / /
ダブルジャンプ
ダッシュ
避ける or
三連コンボ 4,6,10
チャージ 6
地面たたき + 0(敵をひるませる)
ジャンプキック ジャンプ中 4
エアストンプ ダブルジャンプ中 6
エアパンチ ダブルジャンプ中+ 4
インクレディコンボ 押しながら 20,10,6
インクレディチャージ 押しながら 20
インクレディ地面たたき 押しながら+ 10
インクレディジャンプキック 押しながらジャンプ中 6
インクレディエアストンプ 押しながらダブルジャンプ中 14
インクレディエアパンチ 押しながらダブルジャンプ中+ 10
  • チャージ
    ダッシュ攻撃。敵の武器を落とさせるので非常に役立ちます。ただ、インクレディゲージが全く増えないのが難点。
  • インクレディチャージ
    チャージの強化版。インクレディゲージをたった2しか消費しない(1/15しか消費しない)のに、ダメージは最大の20を与えます。非常にダメージ効率のいい技。
  • 三連コンボ
    連続技ですが連続ヒットはしません。主にインクレディゲージを溜めるのに使います。3発目のアッパーがヒットすると、敵を浮かせ、追撃できます。
  • エアストンプ
    地面たたきよりも素早く敵をひるませます。設置型自動銃や、回るコマを一時的に黙らせるのに使うといいです。狭いながら一応攻撃判定があり、力押しで進むことも可能。
  • フロゾン

    本名ルシアス・ベスト。空気中の水分を一瞬で氷結させる能力を持つ。ロバート一家とは家族ぐるみの付き合いで、15年前のスーパーヒーロー引退後も、ロバートと共に時折こっそりとヒーロー稼業を営んでいる。クールで余裕のある、大人の男。
    フロゾンのステージはとても単純。フローズン攻撃で敵を凍らせたり、氷の道を創って進んでいきます。
    名称 コマンド ダメージ
    移動 / フローズン / フローズン / /

    インクレディブル夫人(イラスティ・ガール)

    本名、ヘレン・パー。ゴムのように伸縮自在になるという能力を持つ。ロバートとは15年以上前からの付き合いで、結婚して3人の子供に恵まれる。引退後はスーパーヒーローであったことを隠して生活しており、ヒーロー時代の栄光にすがるボブにやや苛立ちを感じている。
    動きは遅いですが、Mr.インクレディブル以上に攻撃能力の高いキャラクター。インクレディゲージが減りすぎないように注意さえすれば、ストレスなく進めます。
    名称 コマンド ダメージ
    移動 / パンチ / ジャンプ / /
    パラシュート 押しっぱなし
    ゴムパンチ 押しながら
    フレイル + 0(敵をひるませる)
    インクレディフレイル(仮) 押しながら+ 10
  • ゴムパンチ
    手を伸ばす。を長く押すと、手も長く伸びる。敵から武器を奪うので重宝。丸腰の敵なら転ばせる。
  • ヴァイオレット

    ヴァイオレット(画像右側)
    パー家の長女。自分を透明化する能力、シールドを張る能力を持つが、この能力を持っていることをコンプレックスと感じている。しかしヒーローとして活躍する中で精神的に成長し、自分に自信を持てるようになる。
    ヴァイオレットを扱うステージは、ちょっとしたパズル思考が必要。もちろんチュートリアルが用意されているので、扱い方には困らないはず。Mr.インクレディブルやインクレディブル夫人とは違い、インクレディゲージが自動回復するので、インクレディパワーを気兼ねなく使ってください。
    名称 コマンド ダメージ
    移動 / 攻撃 / ジャンプ / /
    フォースシールド
    透明化 / スーパーシールド
  • フォースシールド
    シールド攻撃。ゲージを消費するが、ヴァイオレットはゲージが自動回復するので、ガンガン使ってOK。
  • 透明化 / スーパーシールド
    3-3-1では透明化に、4-5-1ではスーパーシールドになる。
    3-3-1では透明化して敵に近付き、フォースシールドで攻撃するよう、チュートリアルで教わるが、なるべく敵を無視して前に進むべし!敵はひっきりなしに登場するからだ。
  • ダッシュ

    ダッシュ(画像左側)
    パー家の長男。超高速で走れる能力を持ち、水面すら走ることができる。普段の生活では自分の能力を抑えて行動しなければならないことに不満を持っている様子。
    ダッシュのステージはどれも高速移動のものばかり。やはりインクレディゲージが自動回復するので、思う存分使って。
    名称 コマンド ダメージ
    移動 / 突風 / ジャンプ / /
    インクレディスプリント 押しながら
    突風(仮)
    インクレディ突風 押しながら
  • 突風
    飛行機のパイロットの上に飛び乗ってを押すと、パイロットを攻撃する。
  • インクレディ突風
    突風の強化版。ゲージを消費するが、ダッシュはゲージが自動回復するので気兼ねなく使ってよい。
  • ステージ

    何も知らないと「あと何面あるんだよ…」と挫折しがちな本作。
    こうしてみると、ステージ3が異様に長いんですね。
    ステージ1 1-1-1 1-1-2 1-2-1 1-3-1 1-3-2
    ステージ2 2-1-1 2-1-2 2-1-3 2-2-1 2-3-1 2-3-2 2-3-3 2-4-1 2-4-2 2-4-3
    2-5-1 2-5-2 2-5-3
    ステージ3 3-1-1 3-2-1 3-2-2 3-2-3 3-2-4 3-3-1 3-4-1 3-5-1 3-5-2 3-5-3
    3-6-1 3-6-2 3-6-3 3-7-1 3-7-2
    ステージ4 4-1-1 4-2-1 4-3-1 4-4-1 4-5-1 4-6-1


    TIPS

    裏技

  • 残機無限
    パスワード入力画面で「M!K3」と入力する。成功すると、残機が無限の状態でスタートできる。
  • 最強パスワード
    パスワード入力画面で「MSMC」と入力する。成功すると、モード選択画面の一番下に新たな項目が現れる。またはで変更し、「新しいゲーム」で選択できる。ステージセレクトのほか、ライセンス画面やクレジット画面を表示させることが可能。
  • 作品解説

    オススメ度:
    システム自体は子ども向けといった印象ですが、その難易度はけっこう高め。パズル的な思考が要求されたり、「この敵にはこの攻撃で」というパターンを覚えていないとなかなか進めないなど、いかにも洋ゲー的な難易度です。逆に言えば、そのパターンをつかんだ瞬間、パッと道が開けるでしょう。
    セーブではなくパスワードを採用しているあたりも、なんだかスパイっぽくて良いのでは。子どもがちょうどメモできるくらいの分量ですね。
    敵キャラクターも、こちらが攻撃を受けるとザマーミロとばかりに高笑いしたり、倒すとバタンキューしたりと、グラフィックに力が入れられています。
    ベルトゲーとしては少し物足りなく感じるでしょうが、原作モノのゲーム化作品としては、原作に忠実で、愛情ある一作に仕上がっているように感じられます。



    Mr.インクレディブル

    Mr.インクレディブル
    ゲームボーイアドバンス
    D3パブリッシャー / 2004年
    (Helixe開発)
    Mr.インクレディブル
    インクレディブル夫人
    ヴァイオレット
    ダッシュ
    フロゾン
    4ステージ39シーン