ゴールデンアックス デスアダーの復讐(1992年 / セガ)

タイトル ゴールデンアックス デスアダーの復讐
開発会社 セガ
販売会社 セガ
初出 アーケード、1992年
システム / (3ボタン)
キャラクター数 4キャラクター▸4人同時プレイ
ステージ数 8ステージ / 分岐あり

概要

「ゴールデンアックス デスアダーの復讐」は、セガが1992年にアーケード向けにリリースした作品です。 ゴールデンアックスシリーズは、アーケード版シリーズとメガドライブ版シリーズとへ独自の進化を遂げた、珍しいシリーズです。本作は、アーケード版シリーズの2作目です。
▼ストーリー
▼キャラクター
▼コマンド技表
▼シーン全体像
▼TIPS

ストーリー

「ゴールデンアックス」の物語が伝説として語り継がれるようになった時代。
再びモンスター達が姿を現し、これに対して4人の戦士が立ち上がります。

…というのが、インストに示された物語のあらすじ。
グラフィックなどから推測すると、

前作のボスだった、デスアダーが何らかの形で復活。ゴールデンアックスを再び奪い、世界制覇を企む
前作から大幅に年数が経過し、アックスとフレアは既に死亡。ドワーフであるギリウスも、自らの力では戦えないほどに老齢化
デスアダーを倒すため、4人の戦士が立ち上がる。ギリウスは盲目のゴアの目の代わりとなって参加

というところでしょうか。

キャラクター

スタンブレード

スタンブレード / Sternblade
青い布を身にまとい、ロングソードを手にする筋肉質の男性。おそらく種族は、前作の主人公「アックス=バトラー」と同じくバーバリアンだと思われます。 比較的バランスのとれたキャラクターで、ダッシュ攻撃が強力。魔法は、ポーションを9個消費して、炎の"洪水"を起こします。

ドーラ

ドーラ / Dora
上半身が人間、下半身が馬の、ケンタウロスの女性。棒の両端に槌の付いた武器を扱います。 馬脚から繰り出されるジャンプキック攻撃が大変強力です。乗り物に乗ると、下半身が人間化するのも特徴的。 魔法は、ポーションを4個消費して、画面中に土がめくれ上がるほどの強烈な雷を降らせます。

【ドーラ マニアックス】

「ドーラは俺の嫁」な全国のドーラファンの皆さまお待たせしました!
 ドーラのグラフィックパターンはいろいろあるぞ!
  • 乗り物に乗ると下半身が人間化するドーラ
    ドーラを使うプレイヤーで、これを知らない方はいないでしょう。人間化するからこそファンも多いのだと思います。普段は(馬だけに)じゃじゃ馬な彼女が、乗り物に乗った途端、お嬢様座りをするというアンバランスさがものすごく魅力的。いろいろと想像してしまいますね。何を。
  • 下半身が人間化したまま魔法を使うドーラ
    乗り物に乗った状態で魔法を使うと、二本足で立ってポーションを使用します。なんと勇ましい姿よ!
  • 下半身が人間化したままギミックを作動させるドーラ
    牢獄の扉や松明など、鎖を引くギミックの箇所では、乗り物に乗ったままギミックを作動させてみましょう。すると、下半身が人間化したまま、乗り物から降りて鎖を引きます。このとき、単に手で引っ張ればいいものを、膝を曲げて鎖を引いちゃう姿がおしとやか。
  • 滑り蹴りを繰り出すヒャッホウなドーラ
    いくつかのステージでは、張られたロープにジャンプで接触すると、滑り蹴りを繰り出す場所があります。ここでは普段とは異なる特別なグラフィックが用意されており、ドーラは重い下半身で体当たりします。馬のままなんですが、ここでしか見られない貴重なグラフィックです。
  • 縛られて悶えるドーラ
    ステージ4の街中ルートを取ると、後半で敵につかまり、縛りあげられてしまいます。ここでのグラフィックは、上記の滑り蹴りのグラフィックと同様なんですが、「縛られている」というシチュエーションなだけに、こちらが悶えちゃいますね。
  • 横になってくつろぐドーラ
    デスアダー撃破後に、ドラゴンの背で横になるドーラ。可憐な女性は横たわる姿も美しい。そこに空気を読まずに現れるデスアダー。プレイヤーとドーラの時間をジャマすんなよもう!
  • ゴア

    ゴア / Goah
    斧を持って戦う、緑の布をまとう大柄の男性。種族は、デスアダーと同じくジャイアント族(巨人族)。 前作のプレイアブルキャラクター「ギリウス」を背にくくりつけて戦います。これは、ゴアが盲目であるために、老齢で戦闘能力の劣ったギリウスがナビゲートしているのだとか。 連続技系統と、魔法攻撃のダメージが高いのが魅力。 もっとも、連続技は対多数では用いづらく、また魔法も、ポーションを13個も消費するために頻繁に使えないのがやや辛いです。 上級者向けのキャラクターです。

    リトル・トリックス

    リトル・トリックス / Little Trix
    三叉矛で戦う、おそらくホビット族の小柄な男性キャラクター。連続攻撃数が4段、魔法がポーションを4個消費して体力回復アイテムのリンゴを出すなど、やや初心者向けのキャラクターです。

    デスアダー

    デスアダー / Death Adder
    復活を果たした、前作のボスキャラクター。前作では、「悪しき巨人の生き残りの1人」(MD版「ゴールデンアックス」説明書)。再びゴールデンアックスを奪い、今度は竜の盾をも手にし、世界征服を企みます。

    コマンド技表

    コマンド 説明
    ダメージ(スタン/ドーラ/ゴア/トリックス)

    連続技~投げor(アッパー・突き・斬り降ろし)
    2発の攻撃の後、密着時には投げが、距離が離れていれば(アッパー・突き・斬り降ろし)のいずれかが出ます。投げ以外だと、ボスやスケルトンに割り込まれるので注意。
    トリックスのみ4段攻撃です()。
    スタン8,8,15 ドーラ8,7,16 ゴア11,8,24 トリックス4,4,7,12
    連続技~突き
    2発の攻撃の後、武器で突きます。ボス戦だと3発目の前に割り込まれる可能性があるのがネックですが、壁際でヒットさせることができれば、大ダメージコンボのスタート。
    スタン8,8,15 ドーラ8,7,16 ゴア11,8,24 トリックス4,4,7,12

    【上級者向け】対ボス戦では、突きで大きくのけぞらせます。壁際で突きをヒットさせると、のけぞったボスとの距離が離れないため、追撃が可能。連続技フィニッシュ部分( or or or )で追撃できます。オススメは。なぜか3発までヒットさせることができ、これだけでも大ダメージ(ゴアなら24×3!)。さらに恐ろしいことに、このとき「ダウンさせない攻撃を6発ヒット」させているので、この後はボスが必ず気絶して倍々チャンス…!
    連続技~アッパー
    2発の攻撃の後、アッパーで吹き飛ばします。
    スタン8,8,15 ドーラ8,7,16 ゴア11,8,24 トリックス4,4,7,12
    連続技~追撃連続技
    2発の攻撃の後、2発の叩きつけの攻撃を挟み、フィニッシュ技で締めます。背後が長時間無防備になる代わりに、割り込まれず、しかも大ダメージを与えます。
    スタン8,8,7,8,15 ドーラ8,7,8,8,15
    ゴア11,8,9,6,23 トリックス4,4,7,8,8,11
    気絶中の敵に対し
    強力連続技
    気絶中の敵に対しては、通常よりもダメージの高い攻撃を5発までヒットさせることができます。距離に応じて、2種類のグラフィックが用意されていますが、いずれも同じダメージです。
    スタン12,11,12,11,12 ドーラ12,11,12,11,12
    ゴア11,12,11,12,11 トリックス11,12,11,12,11

    【上級者向け】ボス敵を気絶させるにはルールがあって、
    (A)2回ダウンさせる
    (B)ダウンさせない攻撃を6発当てる
    のうちいずれかで気絶します。
    複数人プレイ時、気絶中の敵に全員で接近して パイルドライバー
    複数人プレイ時の、強力な攻撃手段。ボスでも体力の半分程度を奪います。
    ダッシュ攻撃
    スタンにとってはダメージが高く、攻撃の要に。ボスに対して1発目を数回ヒットさせる戦術が有効です。ちなみに1発目を深くヒットさせると、2発目がさらにヒット。
    スタン16,15 ドーラ8,7 ゴア11,12 トリックス8,7
    ジャンプ中or ジャンプ攻撃
    ジャンプは武器で、ジャンプは蹴りで攻撃します。
    スタン12 or 8 ドーラ15 or 15 ゴア17 or 11 トリックス11 or 8

    【上級者向け】ドーラは下半身が馬のせいか、他キャラよりジャンプのダメージが高く設定されています。なので、ボス気絶時には、強力連続技よりもジャンプを5回ヒットさせるほうがダメージが高くなります。

    or
    ジャンプ頂点で
    ハイジャンプ攻撃
    斜めに急降下するジャンプ攻撃。ポジション次第では2段ヒット、ヒット後ダウンさせる(ボス戦では連続技につなげられる)、ダウン中の敵にも当たるなど、メリットは多いです。特に複数の敵に囲まれた場合に有効。崖を飛び越えるのにも、役に立ちます。
    また、ドーラにとってはダメージが高く、主力技です。
    スタン8,7 ドーラ15,16 ゴア11,12 トリックス8,7
    下突き
    全体重を掛けて垂直に落ちるドロップ攻撃。非常に攻撃力が高いですが、歩く敵にはヒットさせづらいです。ダウン中の敵にヒットすることを利用し、転ばせてから使うなどします。
    スタン46 ドーラ31 ゴア46 トリックス31

    【上級者向け】ボスに対しては、強力連続技を4発目までヒットさせ、すばやくこの技をヒットさせることができれば、大ダメージを与えます。
    + 回転攻撃
    体力を消費して、敵を一掃します。
    2~3回ヒットさせると体力を1目盛りほど消費。モーション中は完全無敵で、ヒットさせない限り体力が減らないので、トラップやデスアダーの攻撃を回避するのに使う、というテクニックが可能。
    スタン23 ドーラ23 ゴア23 トリックス23
    魔法
    ポーションを消費して画面全体に攻撃します。人間兵が相手の場合には、燃え尽きるなどの特殊なグラフィック演出に。
    トリックスのみ攻撃ではなく、キャラクター数分のリンゴ(回復アイテム)を出します。
    スタン39(9個) ドーラ19(4個) ゴア64(13個)
    トリックスリンゴを出す(6個)

    【上級者向け】ドーラにとってはポーション消費量が少ないので、2回ダウンさせる方法としても用います(上記「強力連続技」の項目を参照)。このとき、2回目の魔法は、必ずボス敵が起き上がってから。ダウン中に魔法をヒットさせても、新たなダウンとはカウントされないからです。

    シーン全体像

    シーン全体像
  • シーン2、シーン4で分岐があります。
  • シーン5の後に、ファイナルシーンが開始します。実質上のエンディングの一部です。
  • TIPS

    作品解説

    オススメ度:
    本作品は、1992年にアーケード向けにリリースされた作品です。第1作目「ゴールデンアックス」(1989年)は、ベルトスクロールアクションの黎明期の傑作でありながら、その直後にリリースされる「ファイナルファイト」に株を奪われてしまった形になってしまったように思います。ファイナルファイトの株を奪い返すかのような開発陣の熱意が、本作からはほとばしっています。
    攻撃をヒットさせた時の打撃感や打撃音、頭を殴られた敵がよろめきながら倒れる姿、拡大エフェクトを巧みに使ったグラフィック。そしてシステム面でも、複数用意された連続技やルート分岐。全てのベルトスクロール作品の中でも、間違いなく最高峰と言える出来映えです。
    これほど、「攻撃するだけで楽しい」「見ているだけでおもしろそうと思える」作品は、そうそうないですね。
    ぜひとも、本作の移植が実現してほしい、(開発者・内田誠氏のネームと共に)知名度が上がってほしいと思っています。


    タイトル ゴールデンアックス デスアダーの復讐
    開発会社 セガ
    販売会社 セガ
    初出 アーケード、1992年
    システム / (3ボタン)
    キャラクター数 4キャラクター▸4人同時プレイ
    ステージ数 8ステージ / 分岐あり