D.D.クルー(1991年 / セガ)

タイトル D.D.クルー
開発会社 セガ
販売会社 セガ
初出 アーケード、1991年
システム / (2ボタン)
キャラクター 4キャラクター2人
ステージ数 7ステージ

概要

「D.D.クルー」は、セガより1991年にアーケード向けにリリースされた、ベルトスクロールアクションゲームです。使用可能キャラクターはF.F、ガン・ホー、キング、バスターの4人です。

見どころ

  • なめらかなグラフィック
    キャラクターのモーションが非常になめらか。一般的な作品の2倍くらいグラフィック枚数を起こしているのでは。歩く姿だけでかなり魅力的に感じます。
  • ダブルドラゴンともファイナルファイトとも異なるゲーム性
    基本的に、複数の敵に攻撃できず、連続攻撃はなし。回避必殺技もなし。ダウンさせてからしばかないと、こちらがしばかれる。…ある意味現実的なシステムです。新たな可能性を秘めていましたが、ほとんど理解は得られなかったようです。
  • コマンド技表

    モーションの違いはありますが、全キャラクター共通です。
    コマンド 説明
    / / 移動 / 攻撃 / ジャンプ
    / / 攻撃
    一応連打するとコンビネーションに。しかし連続ヒットしない(反撃される)。3発ヒットさせると敵をグロッキー状態にする。
    ジャンプして ジャンプ攻撃
    主力技。敵をダウンさせるのに使う。
    ジャンプしてすぐに 小ジャンプ攻撃
    ダウンさせられないのでほとんど使わない。3発ヒットさせると敵をグロッキー状態にする。
    グロッキー状態の
    敵の近くで+
    投げ
    敵を巻き込むのでそこそこ使える。
    ダウン状態の
    敵の上で
    ダウン投げ①
    主力技。ジャンプ攻撃でダウンさせたら狙おう。で持ち上げ、続くで投げる。敵を巻き込むぞ。
    ダウン状態の
    敵の上で+
    ダウン投げ②
    主力技。こちらは空高く放り投げる。落下地点の敵を巻き込む。
    ダッシュ
    敵の包囲網から逃げるのに使う。
    + 必殺技
    コマンド完成から少し助走しないと攻撃が出ないという、変わった技。助走中に敵にぶつかると自分だけダメージを受ける。正しくヒットさせれば体力を消費しない。少し遠目から出すのがコツ。直線上の敵を全て巻き込むというのがかなり魅力。ボスには当たりにくい。

    このゲームの作法

    作法を知らないと即やられてしまう本作。その独特の作法について説明しよう!
  • ダウンさせるダウン投げ、が基本
    ジャンプキック(ジャンプして)か必殺技(+)で敵をダウンさせましょう。ダウンさせた敵の上でで拾い、で投げます。この流れが、貴重なダメージ源になります。
  • 連続技は上級者向け
    連続技は連続ヒットしないし、1人の敵にしかヒットしません。上級者向けの難易度の高い技になっています。
  • 必殺技は遠めから
    本作では、ダッシュ攻撃のことを必殺技と呼んでいます。この必殺技が曲者で、距離が近い敵にヒットさせると自分だけダメージを受けます。遠くから出して、うまく使いこなして。
  • ストーリー

    警察署内にいた警官F.Fの元に、一本の電話が入ります。それは、遊園地に爆弾を仕掛けたというテロ予告でした。その後、爆弾が爆発…。F.Fは、武術の達人ガン・ホー、レスリングを得意とするキング、ボクシングを主体とする格闘技を扱うバスターの3人の仲間と共に遊園地に向かいます。

    遊園地(ステージ1)を抜け、街の上にかかるロープウェイ(トラム)を経由して(ステージ2)反対側の街へ。ビル工事現場の屋上まで犯人を追いつめるものの、あと一歩のところで、「ZERO CORP.」とペイントされたヘリで逃げられてしまいます(ステージ3)。ビル隣の建物壁面の足場を伝いながら地上に降りると、(ステージ4)、そこは何らかの工場(ステージ5)。そして業務用エレベータで昇ると、戦闘機の並ぶ空軍基地。ここで再び犯人を追いつめます(ステージ6)。しかし、たしか犯人は「ZERO CORP.」と描かれたヘリに乗っていたはず…黒幕はゼロコーポレーションの人間?…4人はゼロ社のヘリに乗り、ゼロ社本社に向かいます(ステージ7)。

    キャラクター

  • F.F
    テロ予告の電話を受け取った警察官。短髪が良く似合う、茶色のフライトジャケットとブルージーンズがかっこいい男性。デトロイトスタイル(左腕を下げる構え)が特徴的。必殺技はニールキックを、投げは背負い投げを使う。それにしても…名前がFFって、開発陣はファイナルファイトを意識していたのかな?本作のDDというタイトルも、ダブルドラゴンを想起させるし…。
  • ガン・ホー
    クンフーのような武術を使う、アジア系の初老の男性。一つ一つの技のクセが強いが、モーションは美しい。何より、体躯が小さく、しかも力の衰えた初老男性が、その「技」で敵をなぎ倒すという設定が小気味良い。必殺技は突進しての肘打ち、投げ技はサマーソルトしつつ背面に投げ飛ばすという大技。
  • キング
    4人の中で一番大柄の、プロレス技を多用する男性。必殺技はドロップキックを、投げ技はジャイアントスイングを使う。F.Fと並んで使いやすいキャラクター。
  • バスター
    ピーカブースタイル(下方から両手で顔をガードする構え。ピーカブーは「いないいないばぁ」の意)が特徴的な、ボクシングを主として使うアフリカ系の男性。大振りなチョッピングライトとジャイアントスイングを使う。ジャンプ攻撃であるジャンピングダブルナックルは、密着した敵にヒットしにくく、ちょっと使いづらい。
  • BGM

    1991年のビデオゲームとは思えないほど、音源の美しい本作。特徴的な2曲を紹介しよう!

    ステージ全編通して流れるラップ調のミュージック。陽気なんだけど、どこか哀愁の漂うメロディが素晴らしいです。

    こちらは最終ステージで流れるエレクトロニカ調の曲。独創性も高いし、2010年代のエレクトロニカに負けず劣らず。1991年の曲だというのがすごい!

    TIPS

    ワンポイント

  • ジャンプ攻撃でダウンさせる→ダウン投げで敵を画面左右のいずれかにまとめる→起き上がりに必殺技、が基本パターンです。
  • 強いて言えば、ボスには縦ジャンプ攻撃が有効。縦ジャンプというのは、奥から手前に、あるいは手前から奥へのジャンプです。画面縦方向にジャンプするのでこのように呼ばれます。また、ボスはグロッキー状態になりませんが、ガードしていたら投げることができます。
  • 作品解説

    オススメ度:
    1991年の作品です。なめらかなグラフィック、(ゲームとは思えない)高音質の音源で鳴り響くラップとエレクトロニカ、「普通、パンチは1人の人間にしかヒットしないだろ」という至極もっともなシステム面と、実写的なリアルさの追求を試みた一作といってよいかもしれません。歩く姿も、なんだか音楽に合わせてノリノリで歩いているように見えますね。
    「敵1人にしか攻撃できない」という基本システムのため、割と地味な戦いを強いられます。この部分を批判されることも多い本作ですが、これはこれで面白いです。ダブルドラゴンのように間合いを意識しながら、倒す順番を構築するというプロセスがなかなか魅力的で、成り立つシステムではないかと思います。
    逆に、「回避技が無いので囲まれるとつらい」「ボスの無敵判定が多い」というポイントは、理不尽に感じられ、改善されるべきだったかもしれません。
    クソゲー扱いされることの多い本作ですが、グラフィックも音楽も良かったり、フレーム調整もしっかりなされているなど、見どころがたくさんあります。開発陣の並々ならぬ意欲が感じられつつも、あと一歩のところで傑作になれなかった、ものすごく惜しい一作であるように思います。