武田信玄(PCエンジン版)

タイトル 武田信玄
販売会社 エイコム
リリース PCエンジン、1989年
システム / (2ボタン)
キャラクター数 1キャラクター▸1P固定
ステージ数 4ステージ
戦う動機 信濃地方の統一

概要

「武田信玄」は、エイコムより1989年にPCエンジン向けに発売された、ベルトスクロールアクションゲームです。
ジャレコがアーケード向けに1988年にリリースした作品の、アレンジ移植作品です。

ストーリー

戦国時代。戦乱の世を生き抜いた武田信玄が、「宿敵・上杉謙信を倒すまでは」と、大立ち回りを繰り広げる。

アレンジポイント・見どころ

  • ステージマップが、より広く、また自由に移動できるようになった
  • レベルアップ要素の追加
  • お金稼ぎ要素の追加。稼いだお金で、ステージクリア時に買い物ができる
  • 1P専用(信玄がガチの単騎ぶっこみ
  • マルチエンディング
  • キャラクター / コマンド技表

    武田信玄

    武田信玄(1521-1573)
    甲斐の守護/戦国大名。甲斐を統一した父信虎に続き、信濃をも治めようと、生涯に渡り信濃侵攻を続けた。

    コマンド技表

    名称 コマンド 備考
    ジャンプ
    斬る
    キック 敵に刀を押さえられた時、
    敵方向に
    レベルアップ時に使用可能になる技
    ジャンプ斬り 風の技(レベル1)
    突き 接近して 林の技(レベル2)
    振り向き斬り 火の技(レベル3)
    胴斬り 山の技(レベル4)

    主要技解説

  • 斬る
    初期状態から可能な攻撃方法。リーチ・ダメージともに厳しく扱いづらい。早くレベルアップしよう。
  • ジャンプ斬り
    レベル1(風)から使えるようになる技。ジャンプして斬り下ろす。本作では信玄が敵に接触してもダメージを受けるため、敵と接触しがちなジャンプ斬りは、攻撃手段としては使い勝手が悪い。それよりも、「前歩きよりも前ジャンプの方が速度が速い」という性質があるので、移動方法として用いると良い
  • 突き(接近して
    レベル2(林)から使えるようになる技。敵との距離が近いと自動的に突きになる。斬りよりもリーチ長く、ようやくここからある程度敵と対等に戦えるようになる
  • 振り向き斬り
    レベル3(火)から使えるようになる技。振り返って斬る。突きよりもリーチが長く、ダメージも高い(単発ダメージは最高)。最終ステージまで大いに役立つ
  • 胴斬り
    レベル4(山)から使えるようになる技。姿勢を低くして前方にダッシュし、刀を横に振り斬る。多段ヒットする技で、密着からヒットさせれば大きく敵の体力を奪う。完全同時押しのため難しいが、出せれば最高に気持ちいい
  • 湖衣姫

    湖衣姫(1530-1555)
    本作のヒロイン。信玄の妻で、各ステージ開始時にデモ画面に登場し、信玄を励ましてくれる。
    史実では、信玄の妻であり、諏訪頼重(本作のステージ1ボス)の娘であり、勝頼の母。信玄が諏訪氏を滅ぼし、諏訪頼重を自害させた後、23歳だった信玄は頼重の14歳の娘を側室とする。(なので、本作で湖衣姫がステージ1開始時に「敵は諏訪頼重にござりまする」というのはフィクションだし、父を敵だと言わせるのは物悲しくもある。)
    この娘の実名は明らかではなく、「諏訪御料人」「由布姫」「湖衣姫」などと呼ばれている。
    もともと本作のアーケード版は、1988年の大河ドラマ「武田信玄」の影響を受けて製作されており、同ドラマでは「湖衣姫」と名付けられていた。そこから、本作でも「湖衣姫」としたのだろう。

    ステージ

    ステージ構成

    戦の前  1シーン湖衣姫 
    一戦目  3シーンvs 諏訪頼重 湖衣姫・商人
    二戦目  4シーンvs 小笠原長時湖衣姫・商人
    三戦目  8シーンvs 村上義清 湖衣姫・商人
    四戦目  3シーンvs 上杉謙信(影武者)vs 上杉謙信(本物)
    全4戦。アーケード版と異なり、流鏑馬ステージはなくなりました。また、ステージマップが広くなっています。

    信玄を鍛えよう

    戦国武将とは思えないほど、最初は激ヨワな信玄(こんだけ弱いのに単騎突っ込みしたらあかんぜよ!)。プレイヤーの手で大物に鍛えてやろう。

    【攻撃力を上げる】
    ・レベルが上がる毎に、攻撃力が+2上がる。最大+8
    ・商人に鍛冶(2000両)を頼む毎に、攻撃力が+2上がる。最大+10
    【防御力を上げる】
    ・レベルが上がる毎に、防御力が+2上がる。最大+8
    ・商人から軍配(500両)を買うと、次のステージのみ、ダメージ50%カットする

    お金を稼ぐ・使う

    お金は稼いで使うもの。稼ぎ方と使い方を見てみよう。

    お金を稼ぐ

    名称 金額 備考
    一般兵 10両 刀を持ったザコ敵。本作では接触してもダメージを受けるため、意外な強敵
    弁慶 80両 鎖を振り回している。
    槍兵 100両 槍で突いてくる。
    鉄砲兵 300両 第二戦から登場。実は割と効率が良い
    ボス型 600両 ボスと同じ姿をした敵(あくまでボスではない)。ボス戦の直前のシーンでよく現れる
  • 敵名称は、便宜上付けたものです。
  • お金を使う

    第一戦~第三戦のボスを倒した後に、お金を使って、商人からアイテムを購入できます。
    名称 金額 備考
    だんご 200両 次ステージで体力25%回復
    おにぎり 400両 次ステージで体力50%回復
    ほうとう 1000両 次ステージで体力100%回復
    鍛冶 (1回)2000両 攻撃力を上げる。最大5回
    軍配 500両 次ステージで防御力を上げる
  • 「だんご」「おにぎり」「ほうとう」
    次ステージでの体力を回復します。ご注意頂きたいのが、「減った体力と同じくらいの食べ物を買った方がよい」という点。例えば、体力が10%しか減っていないのに、ほうとうを食べても、10%しか回復しないです(上乗せしてくれない)。
    なお、体力が減っていないときは、「買える(「はい」を選べる)けど、お金が減らない」になります。

  • 鍛冶(1回につき2000両)
    攻撃力を上げます。「白 ▸ 青 ▸ 緑 ▸ 赤 ▸ 金」の順に刀の色が変わり、攻撃力が+2ずつ上がります。効果は最終ステージまで続きます。ステージ1、2あたりではなかなか買えませんが、3、4あたりで大きく稼げるので、恐れず最初からできるだけつぎ込みましょう。

  • 軍配(500両)
    次ステージでの防御力を上げます(ダメージ50%カット)。正面からの攻撃のみダメージカットします。敵の攻撃が激しい本作では、毎ステージ購入してもいいと思いますよ。
  • TIPS

    ワンポイント

  • ザコ敵
    本作では、ザコ敵を無視しても先に進めます。ただ、経験値もお金も手に入らないです。できるだけ倒してレベルアップしてからボス戦に挑んだ方が良いと思います。
    本作ではスクロールが進んでも引き返すことが可能。引き返すと、ステージによっては、ザコ敵が現れることも。お金稼ぎのチャンスです。
  • 落とし穴
    ステージ4には落とし穴があります。自分が落ちても、敵が落ちても、一撃で全体力を奪われます。
  • コンティニュー
    ゲームオーバー後のタイトル画面で、と入力すると、コンティニューが可能(3回まで)。いちおう説明書に書いてあるけど、よく読まないと気付かないし、たぶん想像もつかない…。
  • 俵の中のアイテム

    名称 備考
    爆弾 爆風を巻きます。信玄はダメージを受けないので安心してください。
    しびれ薬 一定時間、画面内の敵をしびれさせ、行動不能にします。

    隠し要素・TIPS

    名称 備考
    コンティニュー ゲームオーバー後のタイトル画面で、(3回まで)
    (説明書に書いてるよ)
    別エンディング 上杉謙信(本物)戦で、敗れる
    (説明書に書いてるよ)
    フルパワー ポーズしてを32回押す
    ▸体力100%上乗せ+金刀+レベル4「山」になる
     ・体力100%上乗せ(ほうとうと違い、最大200%に)
     ・鍛冶を5回した状態(刀が金色)になる = 攻撃力+10
     ・レベルが「山」になる = 全技が使用可能、攻撃力+8
    ワープ ポーズしてを32回押す
    ▸上杉謙信(影武者)戦+レベル4「山」になる
     ・よく「を32回」と言われているけど、×32で大丈夫。
    【その他】
     ・(体力0でコマンド入力)▸信玄のグラフィックが変になります。
     ・(ステージ1~3のボスを倒した直後)▸リセットします。
    湖衣姫の台詞が
    商人の台詞になる
    湖衣姫の台詞を送る際に、を押す
    同時押しのタイミングが難しいです。成功すると、商人や商品のグラフィックが現れないものの、商品を購入できる状態になります。湖衣姫とのこの会話が終了すると、商人への画面にはならず、次のステージが始まります。

    作品解説

    オススメ度:
    1988年の同名アーケード作品「武田信玄」(ジャレコ)を、エイコムがPCエンジンにアレンジ移植した作品です。
    酷評されることの多い一作ではありますが、いくつか、本作の魅力を挙げてみましょう。

    まず本作は、当時のベルトゲーとしては、かなり自由度が高いのです。ザコ敵を倒さずとも、そのマップの奥の方まで進んでしまえば、次のシーンに移ることができます(ただし、経験値もお金もたまらないので、ボス戦が厳しくなります。この点でバランスが取れています)。
    他方、同一シーン内であれば、マップを左に戻ることも可能ですし、マップ自体が分岐状になっているシーンもあります。ザコ敵をすべて倒したと思っても、マップを引き返すと新たなザコ敵が現れることもあり、倒せば経験値・お金を稼ぐことが可能で、その分だけ攻略を有利に進めることが可能です。

    最後に習得できる「胴斬り」も、かなりの魅力的な技です。ベルトゲーを含め、この当時のアクションゲームの「技」は、物理法則に従った地味なものがほとんどでした。これに対し、本作の「胴斬り」は、・スッとしゃがみ踏み込みながら ・横一閃に刀を振りぬく ・多段ヒット の技であり、技モーションもヒット設定も、1990年代の対戦格闘ゲームに先立つ、最高にケレン味あふれる技でした。

    裏技を使えば、序盤からでも最強状態に仕上げることも可能。初心者や、経験値上げをめんどくさいと感じる熟練者も、最初から”単騎無双”状態を楽しむことができます。本作で開発陣が実現したかったのって、コレだったんじゃないかな!? ワンショットワンキルならぬ、信玄公が一斬一破して進むさまからは、高笑いが聞こえてきそうです。

    惜しむらくは、技の当たり判定やリーチ、フレームといった基本的な部分が、まだ成熟していない点です。ここが、酷評の原因ではないでしょうか。1989年ではまだ早かったのかもしれません。個人的には、本作のゲームデザインは、一つの形として「アリ」だと思っており、上記のような基本的部分がしっかりしていたなら、名作として扱われていたかもしれないな…、と思います。

    タイトル 武田信玄
    販売会社 エイコム
    リリース PCエンジン、1989年
    システム / (2ボタン)
    キャラクター数 1キャラクター▸1P固定
    ステージ数 4ステージ
    戦う動機 信濃地方の統一