「美少女戦士セーラームーン」(メガドライブ版)は、1994年にマーバからメガドライブ向けにリリースされた、ベルトスクロールアクションゲームです。SFC版「美少女戦士セーラームーン」(1993年)のマイナーチェンジ版というべき作品で、新たに技が追加されたり、ステージ内容が変更されるなどしています。
特にセーラーヴィーナスに追加された「空中地獄車」は、コマンドの難しさとダメージの大きさのリスクリターンが取れている名技で、本作の価値を大きく高めています。
妖魔を操り人間の心につけ込み、そのエナジーを吸い取るダークキングダム。本拠地が北極のDポイントにあることを突き止めたセーラー戦士は、これを目指して進撃します。
オススメ度:





ベルトスクロールアクション人気に少し陰りが見えてきた、1994年の作品です。1993年にスーパーファミコンで発売された同名ベルトゲーの移植版ともいうべき作品ですが、ダッシュジャンプの導入でよりスピーディに、また必殺技Cの追加によりさらに多彩な技を楽しめるようになりました。その上、このメガドライブ版ではステージギミックや武器アイテムに力が入れられており、サクサクと進めやすく、SFC版のような垂れ流しの弊害が少なくなっています。
一説には、開発はSFC版と同様エンジェルが担当しており、マーバが販売しているそうです。マーバという会社は、アメリカの玩具会社「マテル」とバンダイによる合弁会社で、本作含め4本のメガドライブ用ソフトをリリースしています。
この情報が正しいなら、エンジェルはベルトゲーのノウハウを遺憾なく発揮したといえそうですね。
1人しか遊べないのがとても残念ですが、SFC版とMD版なら、迷わずこちらのMD版をオススメしますよ。
追記:ウィキペディア英語版によれば、開発はSFC版もMD版もアークシステムワークスとのこと。同社は2000年代に入ってからも、ギルティギアやくにおくんシリーズのベルトゲーを開発するなど、ベルトゲーの分野でも代表的な会社として認知されるようになりました。1990年代から既に、アークシステムワークスはベルトゲーのノウハウを蓄積していたようですね!