ニンジャクラウンズ(1991年)

タイトル ニンジャクラウンズ
開発会社 Incredible Technologies
販売会社 Strata(Incredible Technologies)
初出 アーケード、1991年
システム / (3ボタン)
キャラクター 1キャラクター=1P2P固定
ステージ数 7ステージ
戦う動機 悪を倒す

概要

「ニンジャクラウンズ」は、1991年にストラータからアーケード向けにリリースされた、ベルトスクロールアクションゲームです。

ストーリー

悪のピエロ「ツイスト」は、隠れ家の奥深くで、誘拐したセンタービルの人々を拘束して、その頭部に電流を流し、「キラー・ゾンビ・クローン」に変化させていた。
「誰も私を止められない…今日はセンタービル、明日は世界だ!」ツイストが高笑いする。
「僕たちを救えるのは一人だけだ!」捕えられたセンタービルの男性が叫んだとき、夜空にニンジャクラウンの形をしたサーチライト*1が浮かび上がる…
  • *1 バットマンのサーチライトを模していると思われる。バットマンのサーチライトは、ゴッサムシティで犯罪が発生したときに警察が夜空に照らすと、バットマンが現れて助けてくれる、というもの。
  • コマンド技表

    名称 コマンド 備考
    パンチ
    キック
    前ジャンプ +
    ジャンプキック1 + リーチ短いが、複数ヒットすることも
    伏せ +
    転がり + 伏せ中でも可
    スピンキック + 使う毎に出が遅くなる。ダメージ高め
    ジャンプキック2 +
    掌を出す 一部の飛び道具を無効化
    パラソルを開く + or + 一部の飛び道具を跳ね返す
    アイテムを拾う アイテムの上で
    アイテム攻撃 アイテムを持ってor
  • コマンドは、右向き時のものです。技名は、便宜上付けた名称です。
  • 主要技解説

  • キック
    基本攻撃。リーチ長めでパンチよりは使いやすい。アイテムを拾った時も、アイテムの節約をしたいときに使える。

  • スピンキック+
    逆立ちし、人差し指のみで体を支えて、水平にスピンしてキックを繰り出す。前方・後方に攻撃判定があるうえ複数回ヒットする強力な技だが、使う毎に、技が出るのが遅くなっていく(最も遅くなると、2秒くらいかかる)。技中はレバーで動けるので、うまく使おう。

  • 転がり+
    地面を転がって体当たり攻撃。「オイエー」と低いボイスが鳴るのが特徴的。ヒット時はボーリングのヒット音が鳴る。また食らった敵は空中に高く打ち上げられるが、太った女性は浮かないので、この技を連続して使えばすぐに倒せる(変なところで芸が細かい…)

  • 掌を出す)、パラソルを開く+ or +)、
    「掌を出す」は、一部の飛び道具を無効化する。「パラソルを開く」は、一部の飛び道具を跳ね返す。ニワトリの卵発射や、少女のクッキー投げに対して効力を持つ。このゲームに慣れてきたら使ってみよう。
  • TIPS

    作品解説

    オススメ度:
    1991年にアーケード向けにリリースされた作品です。開発したのは「インクレディブル・テクノロジーズ」社であり、アメリカ合衆国イリノイ州で1985年に創業された会社です(創業当時の社名は「フリー・ラディカル・ソフトウェア」社)。同社は1990年頃から「ストラータ」のブランド名を掲げ、本作もそのブランド名にてリリースされました。現在、本作が多くのメディアで「ストラータ販売」として扱われているのも、その影響と思われます。(例えると、社名「ナムコ」とブランド名「NAMCOT」のようなものでしょうか?)

    さて、本作は、その小さなひとつひとつの要素が小気味良くできています。スピンキックの複数ヒットや、転がりをヒットさせたときのボーリング音などです。システム的にも、敵の飛び道具を無効化したり、跳ね返す技を組み込んでいるのが意欲的です。防御アクションを取り入れたベルトゲーは既に存在していましたが(「歌舞伎Z」(タイトー、1988年)など)、本作は、防御できる攻撃を敵の飛び道具に限定し、しかも跳ね返して敵にダメージを与えられるという設計を取り入れています。後の対戦格闘ブームでも「飛び道具を跳ね返す」設計が見られるようになるのですが(「ワールドヒーローズ2」(ADK、1993年)など)、本作は1991年というかなり早い段階でこれを取り入れていました。ベルトゲーでこのシステムを取り入れているのは、「アドバンス ガーディアンヒーローズ」(トレジャー、2004年)、「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(UBIソフト、2005年)などでしょうか。本作でも、ニワトリの卵を跳ね返してヒットさせたときはなかなかの爽快感を得られます。

    キャラクターの移動モーションがカクカクしている、敵攻撃も視認しにくく厳しいなど、あまり評価の高い作品ではないですし、そこまで面白いと言える作品ではありませんが、個人的には上記の飛び道具返しのシステムを取り入れた点を高く評価したいです。
    タイトル ニンジャクラウンズ
    開発会社 Incredible Technologies
    販売会社 Strata(Incredible Technologies)
    初出 アーケード、1991年
    システム / (3ボタン)
    キャラクター 1キャラクター=1P2P固定
    ステージ数 7ステージ
    戦う動機 悪を倒す