最終格闘貴族レジオネア(1992年 / TAD開発 / テクモ販売)

タイトル 最終格闘貴族レジオネア
開発会社 TADコーポレーション
販売会社 テクモ
初出 アーケード、1992年
システム / (2ボタン)
キャラクター数 3キャラクター▸2人同時プレイ
ステージ数 5ステージ
戦う動機 誘拐された女性の救出

概要

「最終格闘貴族レジオネア」は、1992年にTADがアーケード向けに開発した、ベルトスクロールアクションゲームです。テクモが販売を担当しました。

ストーリー

ブラッドシティで勢力を誇る集団、クリムゾンキング。麻薬や武器の密売を行って街を崩壊させ、また人々を虐待していました。誰一人逆らえない中、4人のレジオネアフォースが立ち上がりますが、そのメンバーの一人・ジュディが、見せしめ処刑のためクリムゾンキングに誘拐されます。後を追う、3人のレジオネアフォース。果たして、ジュディ、そして街の運命は―!?

格闘貴族・格闘士とは

本作で登場する、架空の地位。アルフレッドは格闘貴族、クリスとフランクは格闘士の地位にあります。フランクはどうやら、格闘貴族という身分が、金で買えると思っているようです。

レジオネアとは

本来は、フランス外人部隊に所属する兵士を意味します(Legionnaire)。本作では、部隊を組んで戦う戦士、という点を捉えて「レジオネア」という言葉を用いているようです。

キャラクター

  • アルフレッド
    格闘貴族の若きプリンスで、26歳の男性。「血の一滴までも神の祝福を受けている格闘エリート」。ジュディとは恋仲にあるようで、エンディングでは結婚し、子沢山になった様子が描かれている。
  • クリス
    美しい女性の格闘士で、行方不明になった格闘貴族の父親を探している。ジュディがさらわれた際「姉さん!」と呼んでいることから、ジュディの妹だと思われる。
  • フランク
    頭の禿げ上がった格闘士で、怪力の男性。貴族の地位を金で買う夢を持っていたけれど、エンディングでは子どもの頃からの夢だったフランクフルト屋を開業して満足そう。
  • ジュディ
    さらわれてしまった女性。格闘貴族なのか、格闘士なのかは不明。ショートカットが良く似合う、26歳の美人。
  • コマンド技表

    名称 コマンド 備考
    移動 / 攻撃 / ジャンプ / /
    連続攻撃(アルフレッド)
    連続攻撃(クリス)
    連続攻撃(フランク)
    ジャンプ攻撃 垂直ジャンプ中
    前ジャンプ中
    雷魂投げ
    ソウル・オブ・サンダー
    投げ間合いで のみでダッシュ
    虎魂撃
    ソウル・オブ・タイガー
    爆魂拳
    ソウル・オブ・ダイナマイツ
    体力を消費

    TIPS

    作品解説

    オススメ度:
    ベルトスクロールアクションゲームが広まりつつあった1992年の作品で、TADコーポレーションが開発をしています。TADは、元データイーストの社員の方が設立され、本作のほか数本のアーケードゲームを開発していた会社で、「JuJu伝説」が比較的知られています。
    本作の出来は、操作レスポンスやヒット感はかなり良い印象です。中でも、ジャンプを素早く2回押すとダッシュに、ダッシュ中敵に接触すると投げになる、というシステムが非常に斬新でした。それ以上に、「格闘貴族」という設定が衝撃的。良く分からないけどガツン感満載の「最終格闘貴族」というネーミングのせいか、名前だけは非常に知名度が高いようです(この「格闘貴族」という名称は、販売元であるテクモの案を採用したものだそうです)。ちなみに、「格闘貴族」「格闘士」というキーワード抜きでストーリーを見てみると、本作はかなり普通のベルトゲーになります。すごく強烈なワードですね。
    難点を挙げれば、上記のような投げシステムを採用したために「つかみ」がなく、戦術的につかみ攻撃を展開できないこと、ダメージ数値の設定が低めで攻撃回数を増やさなければならないこと、といったあたりでしょうか。しかし、独創的なシステムも、笑顔のシブい禿頭キャラクター・フランクも、とっても魅力的でした。一度プレイしてみても、損はないと思います。

    タイトル 最終格闘貴族レジオネア
    開発会社 TADコーポレーション
    販売会社 テクモ
    初出 アーケード、1992年
    システム / (2ボタン)
    キャラクター数 3キャラクター▸2人同時プレイ
    ステージ数 5ステージ