「Mr.インクレディブル」は、D3パブリッシャーより2004年にゲームボーイアドバンス向けにリリースされた作品です。使用可能キャラクターは、Mr.インクレディブル、インクレディブル夫人、ヴァイオレット、ダッシュ、そしてフロゾンの5人(ステージ固定)です。全4ステージですがステージ内のひとつひとつのシーンが多く(39シーン!)、パスワードを使いながら数時間かけてクリアするタイプのベルトスクロールアクションゲームです。
特殊な能力を持つスーパーヒーローが存在しながら、政府の政策により全てのスーパーヒーローが引退した時代。「Mr.インクレディブル」ことロバート・パー(愛称はボブ)もその一人で、引退後は保険会社に勤めていたが、ある日上司との対立により退職を余儀なくされてしまう。
そんなボブの元に、ミラージュと名乗る女性からの「あなたのMr.インクレディブルとしての力を必要としています」との手紙が届く。その依頼内容は、孤島の会社研究所から高性能ロボットが脱走したため、捕まえてほしい、というものだった。ボブは自分の活躍の場が再び訪れたことに胸を躍らせるが、それは15年前のある事件の続きだった…
本名ルシアス・ベスト。空気中の水分を一瞬で氷結させる能力を持つ。ロバート一家とは家族ぐるみの付き合いで、15年前のスーパーヒーロー引退後も、ロバートと共に時折こっそりとヒーロー稼業を営んでいる。クールで余裕のある、大人の男。
フロゾンのステージはとても単純。フローズン攻撃で敵を凍らせたり、氷の道を創って進んでいきます。
オススメ度:
システム自体は子ども向けといった印象ですが、その難易度はけっこう高め。パズル的な思考が要求されたり、「この敵にはこの攻撃で」というパターンを覚えていないとなかなか進めないなど、いかにも洋ゲー的な難易度です。逆に言えば、そのパターンをつかんだ瞬間、パッと道が開けるでしょう。
セーブではなくパスワードを採用しているあたりも、なんだかスパイっぽくて良いのでは。子どもがちょうどメモできるくらいの分量ですね。
敵キャラクターも、こちらが攻撃を受けるとザマーミロとばかりに高笑いしたり、倒すとバタンキューしたりと、グラフィックに力が入れられています。
ベルトゲーとしては少し物足りなく感じるでしょうが、原作モノのゲーム化作品としては、原作に忠実で、愛情ある一作に仕上がっているように感じられます。