「ファイナルファイト2」は、1993年にカプコンがスーパーファミコン向けにリリースした、ベルトスクロールアクションゲームです。「ファイナルファイト」「ファイナルファイト・ガイ」に続く、SFCファイナルファイトシリーズの第3作目で、いよいよ2人同時プレイが可能になりました。
SFC版「ファイナルファイト」「ファイナルファイト・ガイ」では削除されてしまった、ステージ4とそのボスのロレント。今作ではステージも6ステージ用意され、ステージ5でロレントがボスとして復活しました。
▼ストーリー
▼キャラクター
▼ステージ
▼TIPS
マッドギアの残党が「世界征服計画」を声明し、マキの父と姉を誘拐します。
マキからの連絡を受けたハガ―は、居候であるカルロス・宮本を引き連れ、香港で落ち合う約束をします。
しかしすでに、香港にはマッドギアの残党が…
前作でも登場した、元プロレスラーの市長。今作でも市長を務めていることから、無事に復帰できたようだ。マキから受けた連絡で、今回の誘拐事件の首謀者がマッドギアであることを知り、再び立ち上がる。
ガイの師匠「源柳斉」(げんりゅうさい)の次女。学生時代は暴走族のヘッドで、20歳になった今も負けん気の強いじゃじゃ馬娘。今作では姉「麗奈」がガイの婚約者になっており、かつてはマキもガイに好意を寄せていたという設定。キャラクタータイプは手数の多いスピード型で、ガイに近い。
南米方面からやってきた格闘家で、日本刀を背に結び付けている。ハガーの下に居候している。たまに漫才の「ボケ」をするようだ。ハガーと共にマキの家族の救出に向かう。ナイフ突きができるなど、キャラクタータイプは前作のコーディに近い。
オススメ度:
1993年の作品です。前作「ファイナルファイト」「ファイナルファイト・ガイ」の大ヒット後、続編が待ち望まれる中での満を持してのリリースでした。バブル期だったこともあり、カプコンも実写CMを作るほどの入れ込みようでした。SFC版の前2作が2人同時プレイできなかったことを踏まえ、今回はそれが可能なファイナルファイトシリーズ最新作として大きくアピール。発売直前の熱気は高まるばかりでした。
発売後は100万本を出荷したとされ、ベルトスクロールアクションゲームの中では珍しく商業的に成功した作品と言われています。成功の理由には、ベルトスクロールアクションブームの真っただ中だったこと、「ファイナルファイト」シリーズだったことなどが関係していると思われます。
他方で、作品としての評価はあまり高くありません。システムは前作の焼き直し、ストーリーも説得力がなくなってしまいました。当時も、発売後それほど日が経たないうちに、安売りワゴンセールで目にすることが多かったように記憶しています。決して本作の出来が悪いわけではないのですが、1作目があまりにも傑作すぎて、シリーズ物として前作を超えられていないように思われます。
ただし、春麗やガイルが背景に描き加えられるなどされており、シリーズ2作目というよりは、ファンサービス的な一作としてとらえる方がよいのかもしれませんね。