ダンシングソード -閃光-(2003年 / MTO)

タイトル ダンシングソード -閃光-
開発会社 MTO
販売会社 MTO
初出 ゲームボーイアドバンス、2003年
システム / (4ボタン)
キャラクター数 5キャラクター▸1人
ステージ数 5ステージ

概要

「ダンシングソード 閃光」は、MTOが2003年にゲームボーイアドバンス向けに発売した、ベルトスクロールアクションゲームです。使用可能キャラクターは5人です。一定のリズムでボタン入力するとコンボになるというシステム、「リズムコンボ」を搭載。また、後にライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」(谷川流)でのイラストでブレイクする、いとうのいぢ氏が原画を担当。またプレイヤーキャラクターの声に、かかずゆみ氏等の人気声優らが起用されています。

ストーリー

世界の最果て、光と闇の間の地である「白地(しらち)」。
そこに住みついた妖魔が人間の心を喰らうため、かつて人々が団結して、白地を封印しました。
しかし、その封印が解けてしまい、徐々に世界を侵食し始めます。

5人のキャラクターは、それぞれ何かしらの形で白地と関係を持っています。
各キャラクターは、それぞれの使命を果たすべく、白地に向かいます。

キャラクター

楠響子

楠響子
日本刀を武器に用いる、17歳の日本人少女。代々、赤揃衆の棟梁を輩出してきた、武家の名家たる楠家の末裔。白地を解放するため、その旅に出ます。

日本刀
鉄を主成分とする合金である「鋼」を素材とした、日本に古くから伝わる武器。「鋼」の語源は「刃金(はがね)」である。鉄で刀が作られていた時代を含めれば、その起源は古墳時代にさかのぼるのだとか。明治初期まで日本の武器であり続けたことからすれば、1500年以上メインストリームだったといえる。近年では芸術的価値が強い。


リズムコンボ

クレア・ルーデンドルフ

クレア・ルーデンドルフ
フルーレを武器に用いる、21歳のドイツ人女性。貴族であった父ホフマンの失脚を機に、クレアは修道院に預けられていましたが、その教師・フランソワが白地に囚われたことを聞いて、戦いに参加します。

フルーレ
フェンシングで用いられる武器の一つ。現在のフェンシングでは、フルーレ、エペ、サーブルの3種類の武器が用いられ、それぞれが種目名になっている。
フルーレはレイピアを軽量化した武器で、フェンシングに限って言うなら、「胴体を」「突く」ことでポイントが入る。


リズムコンボ

ミィミィ

ミィミィ
孤児院で育った、12歳の少女。おいしいものを求めて院を出た彼女は、危ない場所にこそ美味しいものがあると勘違いし、白地に向かいます。武器は、その小さい体に不釣り合いな、巨大なバトルアックス。「~なのら!」が口癖。

リズムコンボ

鈴麗(りんれい)

鈴麗(りんれい)
双龍煌焔刀(そうりゅうこうえんとう)を武器に用いる、19歳の少女。裕福な叔父夫婦に育てられる中で、その使用人・小运(しょううん)に武術を教わります。小运に恋心を抱くものの、化物に彼を殺された鈴麗は、復讐の旅に出ます。

柳葉刀
中国武術で用いられる武器。日本では「青龍刀」と呼ばれてきたが、近年、「青龍刀とは青龍偃月刀(三国志での関羽の武器)のことであって、柳葉刀を青龍刀と呼ぶべきではない」という主張が強まってきているようだ。
武器性能としては、その重さと遠心力でダメージを与える。


リズムコンボ

ルシエル

ルシエル
カタールを用いる、16歳の少女。貧困から家族を救うべく女アサシンとなった彼女ですが、敵国潜入からの生還時に、代償として家族とその心を失ってしまいます。 白地に向かう理由は、説明書からは分からないものの、ストーリーを追うにつれて次第に明らかになります。

カタール
主に北インドで使われていた武器。正確には「ジャマダハル」という名前の武器で、16世紀の歴史書「アーイーネ・アクバリー」にてカタールとジャマダハルの挿絵が間違われていたために、西洋では広くカタールと呼ばれるようになった。
独特な持ち手部分が印象的な、主に刺すことを目的とした武器である。


リズムコンボ

操作方法

名称 コマンド 備考
移動
斬り / キック / 追い打ち攻撃 / /
防御
回転ジャンプ 空中にいる敵に対し攻撃判定あり
ダッシュ攻撃
受け身 ダウン中
コンボ① リズムコンボへ
コンボ② リズムコンボへ
コンボ③ リズムコンボへ
コンボ④ 斬・蹴・ジャンプ

リズムコンボ ワンポイント

  • ポイント1
    入力タイミングが正しいと、武器の残像グラフィックの色が変わります。炎なら赤、氷なら青、雷なら黄色になります。
  • ポイント2
    このゲームのBGMは、キャラクターごとに1曲ずつ用意されています。BGMのテンポとリズムコンボのテンポは同じなので、BGMを聞きながら入力して!
  • ステージ

    stage1 (ステージ名不明)

    草原▸洞穴▸ボス戦と展開。鳥はで倒せる。
    洞穴:最後のマグマは氷コンボで凍らせることができる。

    stage2 The Marshland of poison

    毒気の立ちこめる沼▸間欠泉の吹きあがる岩道▸ボス戦
    沼:最後あたりに、3つの木の根が出てくる。これを壊す順番が正しいと次の岩道に進めるのだけれ…その順番はランダム。

    stage3 The sanctuary of Cronus

    林▸神殿(現在)▸神殿(過去)▸ボス戦。
    「マバユイカガヤキガアラタナルミチヲヒラク」というヒントは、画面左側の黒い機械に雷コンボを使え、ということ。
    神殿(過去):2分以内に敵を全滅させることが必要。失敗すると林から再スタート!リズムコンボを駆使して。

    stage4 The tower of miraga

    霧の立ちこめる道▸塔の外▸塔の中
    建物外:「セイメイノトモシビガトモリ コントンノトビラガアク」とは、炎コンボでろうそくに火をつけろ、ということ。
    建物中:青・赤・赤で魔法陣が開く。

    stage5 The Cora of white space

    洞窟▸洞窟▸白地▸ボス戦。
    ボスは第一形態と第二形態があり、第一形態は雷コンボでしかダメージを与えられない。
    第二形態は倒し方が独特。
    ここではボスが分離する。炎・氷・雷のアイコンが出たら、大きい方のボスにそのリズムコンボをヒットさせる。成功すれば、女性ボスが頭を抱えてひるむので、その間に女性ボスに攻撃をヒットさせて。

    これをクリアすれば、エンディングだ!

    TIPS

    エンディング

    エンディングはキャラクターごとに異なります。

    セーブについて

  • セーブスロットは1つだけ
  • ロード時は各ステージ最初から再開
  • 作品解説

    オススメ度:
    本作の最大の特徴が「リズムコンボ」です。リズムコンボには、①周囲の敵を攻撃する「炎コンボ」、②前方に攻撃力を集中する「氷コンボ」、③入力が難しいものの発動すれば最大級のダメージを与える「雷コンボ」の3つがあります。リズムコンボのダメージが通常コンボのダメージよりも高く設定されている上、炎・氷・雷のエフェクトを使った謎解きも用意されているので、道中で必ず1回はお世話になります。

    このリズムコンボの入力タイミングは、BGMのテンポに連動しており、BGMを聴きながらプレイすると、比較的容易にコンボを発動できると思います。キャラクター毎にテンポの異なるBGM1曲が用意されているので、必然的にキャラ毎に入力タイミングも異なることに。「テンポよく入力する」というのがなかなか気持ちよく、リズムコンボが発動したときの爽快感は格別。垂れ流しになりがちなベルトゲーの欠点を、巧みに補っています。

    しかし残念なのが、リズムコンボの入力タイミングが難しい点です。おそらくその原因は二つあります。一つは、入力タイミングの設定自体が厳しい点。そしてもう一つは、キャラクターボイス(CV)とサウンドエフェクト(SE)が、ボタン入力後の微妙なタイミングで聞こえてくる点です。BGMを聴きながらボタン入力するのですが、CVとSEの聞こえるタイミングが微妙にずれているので、入力タイミングも少しずれてしまいます。
    もう少し調整がなされていれば、かなりの傑作に仕上がったのかもしれません。

    タイトル ダンシングソード -閃光-
    開発会社 MTO
    販売会社 MTO
    初出 ゲームボーイアドバンス、2003年
    システム / (4ボタン)
    キャラクター数 5キャラクター▸1人
    ステージ数 5ステージ