「キャプテンコマンドー」は、カプコンより1991年にアーケード向けに発売された作品です。使用可能キャラクターは、キャプテンコマンドー、ジェネティー、翔、フーバーの4キャラクター。
1995年にスーパーファミコンに、1998年にプレイステーションに移植されました。
▼ストーリー
▼キャラクター
キャプテンコマンドー
ジェネティー
翔
フーバー
▼ステージ
▼移植版
スーパーファミコン版(1995年)
プレイステーション版(1998年)
PSP版(2006年)
PSP版(2013年)
カプコン ベルトアクション コレクション (2018年)
▼TIPS
強靭な体と優れた頭脳を持つ、「コマンドー」チームのリーダー。着用するゴーグル「キャプテンゴーグル」は、2km先の犯罪者の顔まで認識でき、さらにデータベースと照合できる機能を兼ね備えている。胸に装備した「キャプテンプロテクター」は、1兆度の炎にも耐えることが可能。
電気と炎を出力できる腕部装備「パワーグローブ」を持ち、炎攻撃「キャプテンファイヤー」と、電気攻撃「キャプテンコレダー」を発生させる。
異星からやってきた謎の人物で、常に冷静沈着。地球環境で生存するため、生命維持装置としてバンテージ(ジェネティックバンテージ)を撒いており、外見はミイラのようにも見える(おそらく、そのために「マミーコマンドー」と呼ばれている)。また、靴の中には、地球重力に設定されたグラビティコントローラが内蔵されている。特殊薬が塗られたナイフを武器にし、攻撃対象の敵を溶かす。かぶっている黄色の帽子は、キャプテンと初めて出会ったときにもらった思い出の品で、大事にしているよう。
武神流忍法の継承者。愛刀「雷光丸」は物質を原子レベルで切断し、翔以外の人間が所有することを拒絶する。また、その黒装束(「ニンジャスーツ」)は、鋼鉄より硬く、鋼よりも柔らかい。ちなみに「武神流」とは、「ファイナルファイト」シリーズのキャラクターである「ガイ」が用いていた忍術・体術だ。
唯一、アイテム「手裏剣」を拾うと武器として扱える(他のキャラクターで拾うと点数が加算される)。
優れた知能を持つ赤ちゃんで、自ら作ったロボット「シルバーフィスト」に搭乗し戦う。自力ではまだ話せないらしく、口にくわえたおしゃぶり型通話機で会話する(宇宙語300万語まで対応)。「シルバーフィスト」は1万2千馬力の人型ロボットで、「ジェットホバー」を脚部に備え、また膝部に「ミサイル発射口」を装備している(ミサイルは脚内で常に生産されている)。ロボットがどんな体制になってもフーバーが転落しないよう、搭乗部分は揺りかご状に設計されている模様(「フーバークレイドル」)。複雑なこの機体をレバー2本で操作できるよう設計しているのだから、フーバーは本当に天才だ。
本作では3タイプのロボットが登場します。本来、敵のザコキャラクター「ウーキー」の戦闘力を補うために作られたロボットですが、キャプテンらもこれを奪って登場することができます。
ロボットは、パンチ型、火炎放射型、フリージングガス放射型の3タイプです。
オススメ度:
「ファイナルファイト」(1989年)に続き
カプコンが1991年にリリースした、ベルトスクロールアクションです。北米市場を見据えて製作されたとも言われており、アメリカンコミックスから飛び出してきたようなキャラクターグラフィックが印象的です。
システム面では、「ファイナルファイト」の1レバー2ボタン制を維持しながら、各キャラクターの技を増やすべく、「移動連続技」「ダッシュ攻撃」「レバー入力しながらのジャンプ攻撃」が追加されました。特にダッシュの追加により戦闘はスピーディになり、また火炎攻撃や電撃攻撃などの派手な攻撃方法が、近未来を舞台とした本作の魅力を引き出しています。
乗り物 ― 搭乗可能な「ロボット」も3種類用意されました。乗り物が用意された初期の作品であることもあってか、戦術的には重要な要素とまではなっていませんが、「乗れる」こと自体が楽しく、ベルトゲーの魅力の幅をさらに広げてくれています。
また筐体によっては3人同時プレイが実現されました。そのせいか、キャラクターサイズはやや小さく設計されたようですが、このジャンルの最大の魅力である「みんなでわいわいプレイする」ことが可能でした。色彩豊かで明るい世界観、バラエティに富んだステージと相まって、この、同時プレイの楽しさを引き出した点こそ、本作の最大の魅力であるように思われます。